活動日誌−大村よしのり
【11.10.26】「被爆者行脚」で自治体訪問
26日、今年も「被爆者行脚」に同行しました。県下の全自治体を被爆者自身が訪問して要望を届ける行動。移動の車の運転を引き受けました。同行すると行政の姿勢の違いもよく分かります。
▼「申請数8580件で、認定数2919件、却下数62件。計算が合わないみたいですけど、どういう事ですか?」。2008年度の数字を見て、瀬戸市の担当者が問いました。日本被団協が原爆症認定状況をまとめた一覧表の数字です。引き算で却下が62件しかないなら、もっと認定されていてもいいはずだという事です。
▼被爆行政の実態を知らないと言ってしまえばそれまでですが、もっともな疑問でもあります。申請されたら、その年度中に認定か却下かをはっきりさせる。行政の担当者なら当然そう考えます。だから「計算が合わない」と疑問に思うのです。
▼自らも認定申請した被爆者のHさんが答えました。「私は申請して3年たってから却下の通知がきた。つまり、申請してもすぐに審査しないで『滞留』している膨大な件数が残されているんです。それが1年、2年ではないのです。まるで、被爆者が早く死ぬのを待っているかのように」と。
こんな非人間的な国の対応に改めて怒りを強くしました。