市議団だより−議会&市政の報告
【08.09.07】COP10の誘致とトヨタテストコースの造成問題
里山は保全されるの?「自然の叡智」は?
野生生物保護について、地球上の生物の多様性を包括的に保全する立場で取り決めた生物多様性条約。「現在の生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させる」という目標が採択されています。その目標年である2010年に第10回締約国会議(COP10)を愛知県は誘致しました。会議では、「2010年目標」の成果を確認するとともに、それに続く新しい目標の採択も期待されています。
一方、下山地区の里山を大規模に造成して建設を予定しているトヨタのテストコース・研究施設建設計画。2010年度から造成工事を行う計画です。
生物多様性の保全を確認し合う国際会議を、わざわざ誘致し、その足下でこんな開発をすすめることは合致するのでしょうか。
計画地域には、少なくない絶滅危惧種の生息が確認されています。
※下の画像は、今年5月に日本共産党豊田市後援会がとりくんだ「トヨタテストコース視察ハイキング」の模様。テストコース予定地に広がる里山と田植えが終わったばかりの田んぼです。