市議団だより−議会&市政の報告
【11.09.08】根本市議の9月議会一般質問(2)・・子ども・子育て新システムで保育はどう変わる
子ども・子育て新システムで保育の公的責任は無くなる
根本…児童福祉法24条にもとづく制度という観点から、現行保育制度での保育園入園のしくみを聞く。
答弁…保育に欠ける児童は、市町村が保育しなければならないと定められている。園で受付け、保育課が入園の決定をおこなっている。
根本…新システムでは、市の責任はどうなるか。また、新システムの考え方を聞く。
答弁…中間とりまとめが出されたが、責任は明文化されては無い。児童福祉法が改正されるのかされないのか不明であり、判断材料が揃っていない段階では、答えられない。引き続き動向を注視する。
根本…新システムは保護者と園の直接契約に変わる。保護者の費用負担能力が無いと判断される場合や、障がいの子は、子ども園が入園を断れる。市の公的な責任は大きく後退する。
もうけ本位の保育では命は守れない
根本…新システムで市の保育実施義務がなくなると、企業が保育に参入しやすくなって、子どもの命にかかわる事態が起きる。そういう事例がすでにある。ここが新システムの重要な問題である。こんなシステムは容易に認めない、この態度が必要ではないか。
公的保育の拡充・待機児解消・豊かな保育の保障をどう考えるか。
答弁…新システムは今後さらに検討されていく段階で国の決定を待つ。
根本市議の意見…「新システムの問題を指摘した意見書が150市町村議会から提出されている。保育を、安易に利益優先の市場にさらしてはならない」と強く訴えました。