市議団だより−市議団の主張

【12.03.04】シリーズ(4)ストップ消費税10%おかしいぞ!税金無駄使いのまま

  消費税増税の大問題の一つは、大型公共事業などムダづかいを続けながらの大増税になっていることです。
 2009年の総選挙で民主党は、「税金のムダづかいを徹底的になくし、国民生活の立て直しに使う」(鳩山由紀夫代表=当時)と公約。ところが、ムダをなくすどころか、いったんは中止したムダまで復活、新たなムダもつくりながら、増税を押し付けようというのですから、あまりにひどいやり方です。
 なかでも怒りを買っているのが、八ツ場(やんば)ダムの建設再開です。総事業費約9000億円とされる八ツ場ダムは、民主党自身、「時代に合わない国の大型直轄事業」として、建設中止をマニフェストの筆頭に掲げていました。

 ところが、前原誠司国交相(当時)は中止を表明したものの、まともな住民の生活再建策も示さず、流域の1都5県の反発に押され、再検証へ。野田政権では、国交省の筋書き通りに「建設再開」を決定。2012年度予算案では本体工事再開に56億円(国費)を盛り込んでいます。
 民主党内でも「コアな支持者からも『ウソつき』と罵倒される。八ツ場ダム再開決定が痛かった」(衆院議員)と声があがるほどです。
 地下40メートルに直径16メートルのトンネルを2本も通す東京外郭環状道路(練馬―世田谷間)も復活。自公政権時代につくられた9342キロメートルを超える高速道路建設計画を批判しておきながら、新規建設に何の歯止めもかけず、1メートル1億円以上もかかる外環道の予算化に踏み切ったのです。

 それだけではありません。レベル7という最悪の福島第1原発事故を起こしながら、原発推進予算は4188億円も計上。高速増殖炉の研究開発費や立地対策費などほとんどそのままです。
 さらに、野党時代に批判していた「思いやり」予算などの米軍関係経費のうえに、1機100億円もする次期戦闘機(F35)の購入を決定。こうしたムダづかいの一方での大増税には、どこにも「大義」はありません。

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