市議団だより−豊田のまちから
【12.05.04】「平和リレー」で下山地区へ
4月29日に実施された「平和リレー」について、事務局をつとめた冨田さんから報告が届きました。お知らせします。
今年で12回目をむかえた「平和リレ−講座」を4団体(平和委、新婦人、記録する会、年金組)の呼びかけで41名の参加で4月29日に実施した。
晴天で気持ちの良い日に30名乗りバス満席で出発、現地で分乗した4台の乗用車と合流、訪問先を訪ねた。
まず日本軍兵士が1945年1月3日の日米交戦でパラシュ-トが尾翼にからまり墜落死し、村人が葬儀を行った話を事前に地主の方からお聞ききし、その後、大沼の洞樹院で過去帳による氏名、本人写真などが山下住職の協力により、明らかになったことが朝倉元下山村議から報告があった。次に松平そだめにB29撃墜墜落した折、1名の米兵が生存し、たどり着いた花沢の福念寺のある裏山を確認、B29の研究家で国際的にも有名な渡刈在住の岡田さんから生存していた米兵の孫の女性とインタ−ネットを通して最近つながりあえた話が披露された。
続いて現在も残る10mの爆弾跡を訪ね、67年前に爆弾が落ちるところを見たという川合さんも事前調査の時にも案内していただいたがこの日も現地にみえた。参加者は山中に風雨にさらされて、ほぼ原形を残している状況を見て驚いていた。また民家跡に防空壕が今も残っていて「本土決戦」にそなえた当時を偲んでいた。
昼食は「下山忠魂碑」のある、まどいの丘の施設をお借りし、交流を含めてゆったりとなった。交流では呼びかけ団体を代表して新婦人の篠田支部長が挨拶、下山・わの会代表星野さん、海友会会長原田さん、成瀬謙治研究者の渡辺さんなどが挨拶。さらに戦争体験者の証言、記録集などの紹介。また自衛隊の小銃と拳銃を所持して100名で行軍訓練(5月11日藤岡地区一帯)についての平和委・柏木さんからの報告があった。そして参加者から感想が述べられて、年金組宮島支部長から戦争展運動へのご協力など訴え交流は終り、三河湖・香恋の里へ見学と土産買いに移動した。
そのあとトヨタテストコ−スの最東端の蘭(あららぎ)にて資料見ながら現地にとまって考える機会となった。
これらの平和リレ−講座は地元の「わの会」の積み重ねた活動と、「記録する会」を中心として半年に及ぶ調査活動によって実現したのである。
ある若者は「知ることが大切、知ったらどうするか考える」と感想を述べていた。
今年の戦争展、7月21,22日の成功と来年の平和リレ−講座を稲武地域への期待を高めつつ帰路についた。
報告(平和リレ−講座 事務局) 冨田好弘