市議団だより−豊田のまちから

【12.05.09】介護労働者のサービス残業是正…3人分100万円支払わせる

   介護現場の労働条件改善が求められている中、介護施設で働く労働者からの告発により、サービス残業が是正され、未払いだった残業代2年間で3人分100万円を事業者に支払わせることになりました。
 市内にある医療法人豊和会老人保健施設かずえの郷では、人出不足と早出残業が常態化していたことから、昨年から今年にかけて、元職員の3名が豊田市と労働基準監督署にサービス残業是正の指導を求めていました。
 この施設では、就業時間20分前の出勤が命令によって行われ、17時30分から18時までを超過勤務と扱われず、残業代が不払いとなっていました。これを告発したAさんは直接、高齢福祉課に出向き、その他にも労働者に対する不等な扱いや、介護職員によるサービス計画書の作成(現在は中止)なども告発し、調査と是正指導を求めていました。
 その後の労働基準監督署の調査と指導により、かずえの郷における従来の早出残業は是正され、申し出のあった3名に対し、未払い残業代合計約100万円が支払われました。
 多くの介護施設が抱える人出不足と、介護職員の処遇改善という課題はありますが、労働者が「働き甲斐をもって働き続けられる」職場と、市民が安心して介護が受けられる施設の保障が急がれています。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る