市議団だより−議会&市政の報告
【12.06.23】根本市議の一般質問(2)…高齢者・障がい者が安心できる防災対策を、学校にスクールソーシャルワーカーを
根本みはる市議の一般質問の内容(続き)をお伝えします。
◆耐震改修できない方に耐震シェルター助成を
市は住宅の耐震診断・改修を助成していますが、耐震化の必要な住宅のうち、耐震診断を実施した割合は11,8%、診断を受けた住宅のうち、改修した割合は25,1%であったことが答弁からわかりました。耐震工事にかかる費用は、3年間の平均で220万円です。補助を使ったとしても多額なため、一人暮らしの高齢者などは改修をあきらめなければなりません。
根本市議は、県内の5市で実施している耐震シェルター・耐震ベッドの助成制度を作り、地震から市民の命を守る対策を提起しました。市は、この制度の年間実績が少ないことを理由に、高齢者に冷たい答弁に終始しました。
◆指定避難所のトイレの洋式化は必要
過去の災害では、小中学校の体育館に避難された高齢者・障がい者が和式トイレが使いにくいため、病気を悪化させてしまうことが問題となりました。学校施設のうち、校舎のトイレの洋式化の要望は以前から多く出されており、早く完了することは当然です。根本市議は、防災の観点でも、指定避難所となっている体育館のバリアフリー化とあわせて、トイレの洋式化を求めました。
◆高い貧困率の日本のこども家庭
文科省が調査した結果、住民票を残したまま、1年以上所在がわからない子どもが1183人で、豊田市では2人が不明のままです。根本市議は、親の不安定な雇用が背景にあり、生活や子育ての困難をかかえる家庭に対する支援を問いました。
◆スクールソーシャルワーカーを中学校区に配置し、相談・支援を
現在の相談体制として、青少年相談センターで相談・指導をおこなっているスクールソーシャルワーカーによる学校訪問、小中学校に配置されたスクールカウンセラーなどの体制をつくっています。根本市議は、悩んでいる家庭や子どもに身近な学校で活動できる、スクールソーシャルワーカーの配置で、その専門性を生かし、虐待などの深刻な問題解決に向けて取組むことを求めました。