市議団だより−豊田のまちから
【14.09.04】1500人で大成功 平和を願う戦争展
豊田市平和を願う戦争展実行委員会
「語り継ごう、私たちの町の戦争」「戦争のない国を子どもたちに手わたそう」と今年で27回目の豊田市戦争展が30、31日豊田産業文化センターにて開催されました。初日の戦争体験を聞く会は「私は見た朝鮮青年農耕隊の若ものたち」「樺太からの引き揚げ」「悲惨な軍隊生活」などの体験者と会場からの発言に「こんな体験を何人からも一度にいま聞けるなんて戦争展すごいね、大事、大事と」と感想。催しは「豊川海軍工廠の惨劇」の大型紙芝居、西三河ピースナイン合唱団の平和のうたごえ、「戦争する国にしたくない」と題して池住義憲立教大学特任教授の講演。映画「ぞう列車がやってきた」は子どもたちと家族がいっぱいで満席でした。
展示は「豊田とトヨタの戦争」で今年は「さなげ地域と戦争」を中心に平和リレ−講座の成果を表示。「私も見た、少年の時に農耕隊を」「おじいちゃんの話さなかった戦争」などたくさんの声が寄せられました。また豊田に特攻隊出撃基地があり、63名が戦死した事実。トヨタ爆撃について、長崎に原爆を落とした米軍指揮官がトヨタ本社を「模擬原爆で攻撃したとは」驚きの声がありました。トヨタ自動車のOBの方から自らの満州引揚体験を語り、戦争展参加者に平和を願う心を込めた折鶴を560羽頂きました。戦争の事実を見つめようのコーナーでは南京事件の日本軍兵士撮影の写真を南京から直接借りて展示、日本軍「慰安婦」の展示とともにアジアでの戦争の実相を示しました。
そして、戦争をする国にさせないために平和をつくる市民パワーとして豊田市内での憲法9条を守れ、集団的自衛権反対、原爆、原発なくせなどの活動を紹介しました。来場者からは「これからどこに行けば見れるの」(高校2年生)、「これこそ市民が主人公の戦争展ですね」「いま語らなければ、もう最後だと思ってきた」(93歳)などの声。支えて頂いたみなさんに感謝しつつ報告いたします。