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【03.08.01】行政視察に行きました。 ★画像あり

志木市、新座市、足立区

 ◆志木市は、全国で初めて25人程度学級を実施しました。市内の幼稚園・保育園が平均20人のクラス編成野中で、小学校に進級した際のギャップをなんとかしたいというのが出発点にあったと言うことです。小学校一年、二年に少人数学級を導入しました。
 全学年に拡大する点を質問しましたが、「担任を持てない市による臨時採用の教員の対応」ではできないという結論のようです。
学力や「学級経営」などでの前進的な評価について聞きましたが、国立教育研究所、東京大学ともタイアップしてその検証の努力をしているところのことでした。いずれにしても、市議会、市民からも、少人数学級の成果をこぞって高く評価されているとのことでした。
この視察で感じたのは、全学年にすすめようとした時、県との関係がネックになることが実態としてよくわかったという事です。今後、そのところを研究したいと思います。
 ◆新座市は、不登校児童の対策として、臨床心理の学部をもった大学とタイアップして、大学生を「ピアサポーター」として不登校児童のいる小中学校に派遣する事業を実施しています。「不登校児道は特徴として、人間関係をつくることが苦手な傾向にある」という認識で、大学生のお兄さん・お姉さんが相談相手、学習の援助をしようという位置づけです。現在、120名の学生をピアサポーター実習生として受け入れているといいます。大学のほうも、ピアサポーター実習を学部の単位に入れるという。
市長は、バイタリティーあふれる方で、視察に最初から最後までつきあっていただきました。その姿勢には敬意を表するものですが、不登校対策についていうと、子ども個人、個々の家庭というところに問題の根元を帰結させていて、逆に追いつめてしまう危険性を感じました。義務教育というものの捉え方を「親が子供に学校に行かせる義務がある」という点だけを強調していたのですが、憲法や教育基本法の見地からもその認識は浅すぎると思うし、現在の不登校についての子どもや親の置かれた深刻な状況に対する認識は弱いと感じました。ユニークな市長だが、それだけに、その施策のもつ危険性も感じました。そういう意味での参考にしたい。
 ◆足立区では、駅から5分の「あやせ保育園」で病後児保育を実施しています。駅周辺にマンション系の住民が近年多くなり、待機児が増えました。そこで、廃園した園をもう一度復活させたのがこの園です。
この園では、延長・産休あけ・病後児・一時保育・年末保育と区内の公立園で実施しているすべてのメニューを実施しています。
病後児保育の定員は予約順に4名。月から金は8時半から18時半まで。土曜は13時まで。1日2500円、土曜は2000円。体制は看護師1保育士1。サポートドクターが3人いて、アドバイスをうけて実施。以上がおもな概要です。
現地も視察し、ぜひ、豊田市でも実現をはかっていきたい施策だと実感しました。

足立区の子ども家庭支援センター


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