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【04.02.17】豊田加茂合併協定の論議で、町村のまちはどうなるのか

 豊田加茂合併協議会の第四回会議が十七日、名鉄トヨタホテルで開催されました。
 会議の内容は、「合併協定項目」の具体的な内容に入ってきました。今回は、十八項目について協議されたもので、その主な内容は次のようなものです。
 ●地方税の取り扱いについて。→基本的に豊田市の規定に統一するという協定内容になっています。ここで問題になるのは、都市計画税です。藤岡町には市街化区域の線引きがあり、合併すると対象区域では都市計画税の徴収を行うこととなります。税率は、豊田市同様に0.3%にするという内容です。
 ●町名・字名の取り扱いについて。→豊田市は現行のまま。町村の住所は旧町村名と「大字」「字」を削除した名称に変更するという協定内容になっています。例えば、現行の各町村役場の位置の住所は次のような表記にするというものです。
◆西加茂郡藤岡町大字飯野字田中245を
◇豊田市飯野町田中245
◆西加茂郡小原村大字大草441・1を
◇ 豊田市大草町441・1
◆東加茂郡足助町大字足助字宮ノ後26・2を
◇豊田市足助町宮ノ後26・2
◆下山村大字東大沼字越田和37・1を
◇豊田市東大沼町越田和37・1
◆東加茂郡旭町大字小渡字船戸15・1を
◇豊田市小渡町船戸15・1
◆東加茂郡稲武町大字稲橋字竹ノ下1・1を
◇豊田市稲橋町竹ノ下1・1
●各自治体であげた宣言について。→各種宣言は豊田市の例によるとした協定内容になっています。これによれば、豊田市ではあげていない宣言は合併後、「無効」となってしまいます。具体的にはどのようなものがあるでしようか。
足助町では、「足助町交通安全宣言」と「非核自治体宣言」があります。
下山村では「下山村自然保護宣言」と「健康の村宣言」があります。
●国民健康保険について。→基準を豊田市の内容で統一するという協定になっています。国民健康保険優良世帯表彰事業というのが少なくない町村で実施されています。例えば、藤岡町では金額五千円相当の記念品か温泉入浴券、足助町では金額一万円相当の記念品、旭町では継続年数により一万〜二万円相当の商品券などです。豊田市にはこの制度はありませんので、合併により、廃止となってしまいます。
●定住促進事業について。→若者の定住促進を願って町村で行われている事業ですが、合併時には現行どおり行い、その後調整するという協定になっています。
小原村では、村が造成した分譲宅地を購入し、住宅を建設する場合(夫婦いずれかが四十八歳以下)、その借入資金の利子の一部を年三十万円以下で三年間補助しています。
足助町でも同じように利子を補助する制度があります。また、町外からの転入で四十歳以下または小学生以下の子どもがいる世帯の転入で五十万円を限度額として補助をしています。合併後の「調整」でなくならないか不安です。
●教育委員会にかんするもの。→基本的にすべて豊田市教育委員会の内容に統一するという協定になっています。
まず、教育委員会の委員はどうなるのか。合併豊田市の教育委員会の委員は「現行の豊田市教育委員会の委員を引き継ぐものとする」となっています。町村の教育委員の方達はどうなってしまうのでしょうか。
現在の豊田市で四月から導入するとしている二学期制はどうするかというと、合併時に全て二学期制に統一するとなっています。町村の小中学校での二学期制の準備がさらに不十分なまま導入されそうで不安です。
学校給食はどうなるのでしょうか。豊田市では民間委託がすすんでいます。他の町村では調理は直営、配送は委託というのが…藤岡・下山で、調理も配送も自治体直営でやっているのが小原・足助・旭・稲武となっています。調理の方式についてもセンター方式がほとんどですが、旭町は各小中学校の給食室での単独調理方式を行っています。
合併後は、見直しを検討するとしています。地域ごとに守ってきた給食のあり方が大きく変わってしまう心配があります。


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