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【04.05.19】議会改革が一歩前進。報告書まとまる

市民にわかりやすい議会運営を

 市議会の改革を検討してきた「議会活性化特別委員会」が報告書をまとめました。いくつかの改革がすすみそうです。日本共産党の大村よしのり市議は、議員当選いらい、毎年、議長に対して議会改革の提案を提出してきました。さらに、今回の特別委員会にも参加して積極的に改革の内容を提起してきました。そのいくつかが実り、前進する見込みです。
◆◆一般質問 質問回数の制限をなくす◆◆
 議員の一番の仕事は、議会で発言し、議論をし、議決をすることです。しかし、これまでの豊田市議会では、一般質問に、時間は一人30分か60分(答弁時間含)、質問回数は3回まで、などの制限がいくつかあり、議会が「白熱」しない、傍聴していてもわかりにくい、などの意見が市民からありました。議員の側からいっても、質問しても、なかなか問題が煮詰まらないまま終わってしまう、というジレンマがありました。
 議員の質問と言えば、テレビ中継でよく見る国会の予算委委員会の模様を思い浮かべます。一定の時間制限はあるものの、回数制限はありません。だから、議員が政府に対して、「詰め将棋」のような質問のやり方で、一つ一つ説明の矛盾をつき、必要な答弁を「引き出す」という事が可能になってきます。これを「一問一答方式」といいますが、今回、「質問回数の制限をなくす」ということでこの改革が実現する見込みとなりました。
これに伴って、議員が質問する場所も、現在の議場に向かって話す演台の方式を変えて、市の当局者に向かって話す演台を新たに設置し、「対面方式」で質問をするように改革される予定です。
この方式が始まるのは、来年3月議会からの予定です(議場の改修などが伴うため)。
「一問一答方式」を導入している他市の状況を見ますと、質問時間が議員個人に60分、90分というところも少なくありません。この点で豊田市議会では、「会派の持ち時間制」で調整することとなっており、大会派の場合は質問しない議員の持ち時間も使って、一人の議員が最大(答弁時間を含めて)60分の質問ができますが、少数会派や一人議員の場合は、30分にとどまるケースが多くなります。今後は、一宮市の「議員個人に90分の質問時間」のように、時間制限の改革が必要です。
◆◆委員会での委員外議員の発言 原則許可に◆◆
 議会における議案審議の場は、本会議と委員会という2つの場があります。豊田市議会では、4つの委員会(企画総務委員会・教育社会委員会・環境福祉委員会・産業建設委員会)に各議員がそれぞれ所属して、本会議とは別に専門的に議案を審議します。議員は、自分が所属する委員会ではもちろん時間制限や回数制限なく、質問や意見を発言し、議案を十分に審議するのですが、所属していない委員会には傍聴はできても発言はできませんでした。
これまでに、日本共産党の大村市議は、市民からの請願が審議される委員会などで、委員外の議員としての発言を繰り返し求めてきましたが、一度も認められることがありませんでした。これは、委員会ごとに、委員外議員の発言が申請された際に、各委員に「発言を許可するかどうか」をはかるのですが、「反対多数」で委員外議員の発言は常に認めないとすることが豊田市議会の常識とされてきました。
今回の「議会活性化特別委員会」の改革のまとめで、この委員外議員の発言を原則許可とすることが決まりました。
議員は、すべての委員会を傍聴し、必要な議案に対しては、委員会所属でなくても、発言をすることができるようになります。
また、市民による委員会の傍聴について、これまでも、原則公開としてきたものの、実際は、傍聴の申請があった時にそのつど委員長が委員に許可の確認をとってから認めるという事を行ってきました。それを、今回の改革のまとめでは、「受付後自由に入退室」というように改めます。本会議での市民傍聴はすでにこの方式になっています。
委員会に関する改革の内容は、今、6月議会から取り入れる予定です。

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