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【05.10.30】「自治体キャラバン」が豊田市に要望提出 ★画像あり

社会保障の充実を求めて

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医療・介護・福祉の充実を求めて、県内全ての市町村を訪問し、要請する「愛知自治体キャラバン」が、10月21日豊田市を訪れました。
 この自治体キャラバンは、愛知県社会保障推進協議会が中心に実行委員会をつくり、1980年にスタート。一1997年以降は、毎年すべての市町村を訪問しています。参加者の延べ人数は、要請団側が1,000人、自治体側は当局と議会関係者を合わせて600人となり、大きな広がりをみせています。
「自治体キャラバンの要請事項が実現した市町村数の推移」(下表)を見ると、国の社会保障連続改悪が強行される中でも、地方自治体で住民のための医療・介護・福祉改善を求める要望が着実に前進していることが見てとれ、この活動の重要性が確認できます。
今回の「自治体キャラバン」の要請に対する回答の中で、特に介護保険・高齢者福祉に関するいくつかの回答を紹介します。
…「特養」待機者683人。利用料減免考えていない
◆介護保険料の引き上げが心配されています。保険料の市独自の減免制度についての要望に、「制度はあります」と市は答えたものの、実態は「年間で13人」に減免したのみという回答。一宮市の「年間、10507人」の減免と桁違いです。これは、収入が少なくて、保険料を減免する対象となるお年よりでも、預金や不動産などの資産の要件ではねられて減免がうけられないためです。月6万円の年金で一人暮らしするお年よりが「せめて葬式代に」とためた300万円の貯金があると、減免の対象にならないというものです。こういう制度を「仏つくって魂いれず」というのではないでしょうか。
◆介護保険法の改悪で、特養ホームなどの居住費・食費の自己負担がこの10月からいっきに増えています。
厚労省モデルでは、住民税課税世帯で特養ホームの相部屋の場合、食費がこれまでの月二万六千円から四万二千円に、居住費が負担ゼロから月一万円に上がります。通常の一割負担と合わせた合計負担額は月二万五千円の引き上げになります。
このような負担増に対する「市独自の利用料の減免や補助の制度」を要望したのに対して、「考えていない」と冷たい回答。その一方で、特養ホームの待機者は「683人(17年3月現在)」というものです。本来の介護保険としての趣旨がどんどん歪んでいっていると思います。
…住宅改修・高齢者世帯のゴミ出し
◆住宅改修の市独自の制度についての回答では「助成額40万円を介護保険に上乗せでやっている」「周辺市町村と比べても上回る制度」として「年間304件」の利用者と回答しています。
 たしかに、助成額は、岡崎市・碧南市…30万、安城市、知立市…10万円などと比べてもより良い制度となっています。
◆高齢者世帯や一人暮らしのお年より世帯の「ゴミ出し」援助の制度が広がっています。市の回答の中では「実施していない。独自の制度は考えていない」というものでした。しかし、県内の中核市・特例市をみてみると。岡崎市〜「さわやか収集」、豊橋市〜
「ふれあい収集」、一宮市〜「ふれあい収集」、春日井市〜「さわやか収集」といずれも実施。名古屋市も「なごやか収集」として実施しています。回りの状況をよく見て検討していただきたいものです。

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