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【05.11.06】フェロシルト 実態は有害産廃
また、新たに藤岡地区で…。早期撤去を
積み上げられた下田地区のフェロシルトの山を調査する八田前参院議員と大村市議…７／１５撮影
フェロシルトの山が取り除かれて整地された同地…１１／２撮影
◆放射性物質や有害な重金属をふくむ「土壌埋め戻し材」フェロシルトが大問題になっています。化学メーカー・石原産業がつくったもので、「実態は有害産廃ではないか」、との不安が広がっています。
豊田市内の藤岡地区・深見町下田に投棄された二万トンは十月十三日までに石原産業の四日市工場に運び出し、撤去がされました。一方、深見町岩花に投棄された五千二百トンは三重県の搬入規制などにより、撤去が長期化されるおそれが出ています。
◆この岩花のカ所は細い沢をへだてた新興住宅地の向かい側。土砂採取後の整地工事にフェロシルトが使用されました。七月に大村市議が現地を調査した時には山と積まれた土砂からフェロシルトが露出しており、そこから沢に流れ込んだ雨水跡の溝が何本も確認できました。
問題発覚後、沢への流失防止の土留めがされましたが、再度、現地を調査してみると土砂にまじってフェロシルトの塊が露出した部分が確認できました。
岩花地区に残されたフェロシルトについて、分析結果が公表されました。「六価クロムは検出されず」となっていました
が、「フッ素」は、環境基準である０・８（�咫殖譟飽焚爾紡个靴董孱魁Γ院腺魁Γ粥廚函�
環境基準の四倍を超えるものでした。しかし、これは、石原産業が七月に行ったボーリング調査による結果であって、市として独自に再調査することが必要だと思います。
◆十一月二日付けで、市会議員あてに「西中山地内で新たなフェロシルトの埋設について」という連絡が文書で配布されました。それによると、「新たに確認がとれた愛知県長久手町及び同県尾張旭市におけるフェロシルトの調査の過程において、西中山町地内にも農地造成地に埋設されている可能性がある」という連絡が石原産業から十一月一日に豊田市に入ったという事です。市として藤岡地区の現地を調査した結果、フェロシルトであることが確認されたというものです。さらに、文書では、面積は「約二千五百平方メートル」だが、埋設量は、まだ「不明」だとしています。詳しい調査を早急に行うことが求められます。
◆フェロシルトは、化学メーカー・石原産業（本社大阪市）が白色顔料に使われる酸化チタンの製造工程ででる廃硫酸からつくった人工の土です。「リサイクル商品」というふれこみでしたが、実態は放射性物質や六価クロムを含む有害な産業廃棄物です。
同社は、さらにフェロシルトに他の産廃廃液を混ぜて出荷していました。産廃処理費を浮かした上に、リサイクル品として販売する一石二鳥のもうけを狙った企業犯罪です。
日本共産党は、佐々木憲昭衆院議員が早くから行政指導を求めて環境省に要請を行ってきました。その中で環境省は「有害物質を含むものは産廃」との認識を示しました。
また、大村よしのり市議は、八田ひろ子前参院議員とともに現地調査を行い、完全撤去に向けて市に要請を行ってきました。引き続き、石原産業に早期撤去をさせるように県・市をはじめ関係機関に強く働きかけを行っていくとしています。
土留めがされた岩花地区の場所。左手に沢が流れている。
１１／２撮影
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