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【05.12.25】これでいいのか!豊田市のハコもの行政

また駅前ビルに40数億円の市税投入

 豊田市駅前通りの参合館の並びに「再開発ビル」の建設がすすんでいます。十五日には、このビルを管理する「豊田市駅前通り南開発株式会社」の設立総会が開かれました。この会社の資本金は三億円で、半分の一億五千万円を豊田市が出資します。取締役社長は、元市会議員の板倉猛氏、取締役には豊田市役所の伊藤産業部長などが名前を連ねています。
 このビルは、「豊田市における交流拠点施設として整備する」という名目ですが、主要なスペースをしめるのは、トヨタ住宅が分譲するマンション、豊田キャッスルが営業するホテル、トヨタ自動車に賃貸するオフィスフロア、民間スポーツクラブのプールやトレーニングジムといった内容が中心です。
 総事業費は約百七十四億円。そのうち、二十七%、四十数億円もの豊田市の公費=税金が投入されることが、日本共産党の大村市議の議会での質問によって明らかとなっています。
 民間ホテルやトヨタのオフィスを入れる「ハコモノ」を造るのに、なぜ、これほど多額の税金を投入しなければならないのでしょうか。これまで、破綻した「そごう」を誘致した駅西ビル、破綻した「サティー」を誘致した駅東ビルにも、いずれも多額の公費がつぎ込まれ、撤退後の尻ぬぐいにも税金が投入されてきました。日本共産党の大村市議は、このような「ハコモノ」行政を厳しく批判してきました。
 ●今回の「駅前通り南ビル」計画の詳細を見てみましょう。
 東棟一階から十九階を占めるトヨタ住宅が分譲するマンションは百三十八戸です。駐車場棟にマンション居住者用の駐車場を完備するとしています。駐車場棟の一、二階は商業スペースとなっています。
 西棟は、三階から七階がオフィスフロア。トヨタ自動車に一括して賃貸します。八階から十二階は豊田キャッスルホテル百五十六室の客室です。店舗棟の三、四階には豊川市に本社を置く「ハクヨプロデュースシステム」が営業する会員制スポーツクラブのフロアとなります。
 先月二十八日、この事業は国土交通大臣から民間都市再生事業計画の認定を受けました。「都市再生」の名による大型公共事業への過度な投資を誘導する、国の施策にのって進めてきた計画といわなくてはなりません。

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