市議団だより−豊田のまちから
【07.05.01】第7回平和リレー講座 豊田の戦争遺跡を調査
4月29日、「第7回平和リレー講座」がひらかれ、46人が参加しました。
呼びかけ団体は、豊田市平和委員会、新日本婦人の会豊田支部、豊田市平和を願い戦争を記録する会で、今回は、豊田市南部、岡崎と安城の市境にまたがる元岡崎海軍航空隊・上郷飛行場跡を中心に、第一岡崎航空隊にあった防空監視塔や飛行場建設のため、移転を余儀なくされ、戦後福受町に戻された山王神社や飛行場へ給水のための送水ポンプ場跡など七ヵ所の戦争遺跡をまわりました。
現在の上郷中学校は第二岡崎航空隊本部のあった場所で、上郷の記録誌の編纂に関わられた大岡秋人さんから「昭和18年9月、海軍航空隊設置が決定され集められた地主関係者1000名。お国の為に 土地は強制買収に。先祖伝来の田畑を手放し、涙ながらに移転していった」と説明していただきました。
安城市尾崎町の第一岡崎航空隊跡の碑文の前では元航空隊の方から当時の説明をききました。全国から14歳から19歳の男子12000名が6ヶ月の短縮訓練を受けて、内外地の実地部隊に配属されました。
和会町に住む澤村巧さんからは当時福受町にあった住宅を強制立ち退きさせられ、八畳間の天井は二台の牛車にそのままのせて三キロの道のりを押してきたことなどを母から聞いているという話がありました。
また、「ますづか味噌」では、当時の格納庫をそのまま使った味噌蔵を見学しました。格納庫としては異例の細い材木を使っており、物資のない時代、軍隊も例外ではないことがわかります。
再び子どもたちを戦場にかりたてることのないように今、語り継がなければならないことがこの地にも多くあることが分かり、平和憲法九条を大切にしなければならないという思いをあらたに遺跡めぐりを終えました。