市議団だより−議会&市政の報告

【07.12.16】12月議会 大村議員の一般質問 トヨタテストコースの公共性を問う

  ◎トヨタテストコースに関する質問

 12月市議会で、大村よしのり市議は、「トヨタ研究施設立地支援の公共性を問う」として一般質問に立ちました。
 鈴木市長は、今年度の施政方針で、トヨタ自動車のテストコース・研究施設の誘致について「最大限の努力をする」と述べました。
大村市議は、質問で、「いかに大企業といえども、『一私企業』の計画推進のために行政が『最大限の努力』をすると言うには、『公』の利益が確認されなければなりません」と述べ①経済的な効果はどのようにあるのか ②雇用創出効果はあるのか ③環境・地域社会への配慮はどのようにされるかを問いました。

 ◆「結論、先にありき」になっていないか◆
 その中で、大村市議が、「税収の増加は見込めるのか」と質問すると、「具体的な数字はわからない」と答弁。「必要な基盤整備などの市の支出額はどれだけか」との質問にも、「具体的な数字は分からない」と答弁。それなら、「税の増収見込みと市の財政支出を差し引きして、結局、豊田市には『増収』になるのか」と質問すると、答弁は「プラスになる」というもの。
 大村市議は、「『分からない』から『分からない』を引き算すると普通は、答えは『わからない』になるはず。それが、答えだけはプラスになる。トヨタ自動車がやる事だからと『結論が先にありき』になっていないか」と指摘しました。

 ◆環境アセスは1回だけ。施設計画も不明なのに、影響をどうやって検証するのか◆
 また、環境アセスについて、「用地造成をした後、施設を使用する段階で出てくる、騒音や、大気への影響や、水系への影響がどうなるか。産業廃棄物はどういうものが排出されるのか。今回の環境アセスは土地造成のアセスであって、施設の建設前に、もう一度、アセスをやるのか」と問いました。
答弁では、一旦「2回アセスをやる」というものでしたが、その答弁は誤りで、結局、今回のアセスの1回だけである事がわかりました。大村市議の質問が終わった後で、本会議場で答弁の訂正がされるという一幕もありましたが、環境アセスが十分であるのかが、逆に印象づけられるものとなりました。
大村市議は、「『最大限の支援』という結論だけは先にあるというような進め方ではなく、きちんと、検証をしながら、市民の側に立って企業にも物を言うという事を、ぜひ、すすめていただきたい」と鈴木市長にクギを指しました。

 

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