市議団だより−豊田のまちから

【08.11.15】トヨタ 「減益で大変」と言うけれど…

営業利益予想は6000億円

   財界や大企業は「減益で大変だ」とか「米国での販売不振」などと言っています。
しかし、トヨタをとっても、大幅減益とはいえ、なお年間6000億円もの利益を見込んでいます。大企業全体でも、2008年度末に24兆円もの利益をあげる見通しをたてています。

◆大企業全体で230兆円もの内部留保が
 しかも、税制上の優遇措置などを使って剰余金や積立金などさまざまな名目でため込んでいる利益(内部留保)は、トヨタで13兆円余。大企業(資本金10億円以上)全体で230兆円にものぼります。

◆トヨタは5800人の期間工の削減計画
 トヨタ自動車の木下光男副社長は、6日の2008年9月中間決算発表の記者会見で、期間従業員について「来年3月末には3千人前後になるのではないか」とのべ、大幅な削減計画を明らかにしました。
 期間従業員は、今年三月時点で約8800人でした。一年間で約5800人も削減する大リストラ計画です。まだまだもうかっており、体力も十分ある大企業が、雇用に対する社会的責任を放棄し、「首切り」「雇い止め」による大失業の嵐の引き金を引くなど、許されるものではありません。
「首切り」対象になっている労働者の多くは、若者であり、蓄えも十分でないために職を失えばただちに路頭に迷ってしまいます。政府は、危機を口実に、「リストラの嵐」を吹き荒れさせ、人間をモノのように使い捨てようとしている大企業に社会的責任を果たさせるために、毅然とした態度でのぞむべきです。
 ※画像…路傍の花シリーズです。

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