市議団だより−議会&市政の報告

【10.01.18】投稿(1)…トヨタテストコースの説明会に参加して

   昨年12月19日にスカイホール豊田(体育館)で、トヨタ研究開発施設についての説明会が、愛知県企業庁とトヨタ自動車により開催されました。豊田民報に寄せられた投稿を紹介します。
 
 今回の投稿では説明会の状況を、次号には経済効果について報告します。
 希少種サシバ、ミゾゴイなどの発見、地主の事情などで、これまで改変面積を2回変更しました。さらに、環境アセス、COP10や世界経済危機を考慮してか、環境調査完了を2年延期しました。
 しかし、中山間地の振興を口実に、地主の同意・買収は先行し概ね完了しています。ミゾゴイの出現に対する野鳥の会などの運動もあり、問題をミゾゴイに絞りつつ着々と進められつつあります。
 説明会ではミゾゴイの営巣は固定しない、数はもっと多いはず、もっと早く指摘すべきであるなどと、芹沢俊介氏(愛知教育大学教授)は説明会で乱暴にまとめで述べました。野鳥の会などとは話し合い、合意形成すべきであるといういうのが結論のようです。しかし、氏は「トヨタ自動車新研究開発施施設環境アドバイザー会議」委員でありながら、同時に県の自然環境保全技術検討会座長となっています。「有識者の提言」という立場で述べた事になっていますが、公正性に疑義があります。
 また、野鳥の調査で勝手に他人の土地に入って欲しくないとか、地域振興で若者に希望が持てる、という準備されたような発言もありました。地権者は既に企業庁に売買しているはずです。
 準備書では建築計画、施設計画が確定すればそれを含めた評価をするという回答でした。問題をミゾゴイだけに絞ろうという意図が窺えます。森林の改変でどれだけCO2が増大するのか、まだ計算されていません。
 今回の説明会は告知も不十分で、十分な討議時間もなく、質問の答弁もきちんとできませんでした。準備書に市長の意見書をつける時には、それぞれの市の主催で情報開示と資料提供で「意見聴取」(できれば公聴会)を開催すべきです。「開発先に有りき」のアセスメントにしてはなりません。 (H)

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