市議団だより−市議団の主張
【10.01.26】トヨタ、さらに、下請け単価を3割減らすの?
下請け泣かして、利益確保か!
トヨタ自動車の連結決算の推移を調べてみました。
本業のもうけである営業利益は07年3月期に2兆円を突破。08年3月期には2兆2704億円にまで達し、同期の純利益(最終利益)は1兆7179億円にのぼりました。
09年3月期は、「リーマンショック」を契機にした世界経済危機を受け、トヨタも営業利益、純利益ともに赤字に転落します。
しかし、10年3月期第二四半期(09年7月〜9月期)には早くも黒字に転換します。「エコカー」補助金・減税の効果の手伝い、「プリウス」の販売が好調だからです。
しかし、黒字要因はそれだけではありません。トヨタの特徴は、増益に占める「原価改善」の比重の高さです。最高益を記録した08年3月期までの5年間の「原価改善」による増益は計7400億円にのぼります。
09年3月期には「原価改善」はプラスマイナスゼロとなったものの、10年3月期には実に「原価改善」による増益を「4400億円」と見込んでいます。昨年12月、さらに部品調達コストを3割以上引き下げるよう要請したことを明らかにしました。
一方、赤字決算の09年3月期でも、株主への年間配当金は総額3135億円。株主のためには、内部留保を使ったということです。「内部留保を下請けや労働者に還元せよ」の声を大きく広げることが必要です。