市議団だより−議会&市政の報告
【10.03.11】私学助成金1万5000円へ。3月議会質問で確認
3月議会の予算質問で、日本共産党の根本みはる市議は「私立高校授業料補助金(私学助成金)」の増額について質問しました。私立高校生の家庭に一律で市から補助する私学助成金は、現行の12,000円から1,5000円へと増額されることがわかりました。
この私学助成金の増額は、子どもたちの学ぶ自由を保障するために運動を続けた父母たちの願いであり、昨年の根本市議の一般質問で、「父母負担の軽減、公私格差を是正するために増額するように求めて」いたものです。
今回、それが予算に反映されました。根本市議は、この増額はどのような考えのもとで実施となるのか質問。市の答弁では「公立高校と私立高校授業料の格差を是正するために支給している。国による高校無償化、私立高校生への就学支援金が実施されても公私間格差が解消されるわけでは無い。市の財政が厳しい中であるが、保護者の負担もそれ以上に厳しいと考え、増額とした。」との考えが示されました。
◆県は、国の就学支援金を上乗せするのか
新年度、国が新たに就学支援金を、私立高校生家庭に授業料の一部として支給します。従来から愛知県は私学助成を行ってきたので、就学支援金制度が始まれば、一部の家庭を除き、その私学助成金に国の支援金がそのまま上乗せされて、市と県と国の助成金の合計金額が、私立高校生家庭への助成となるはずです。根本市議は「そのまま上乗せになるのか」と県の対応を質問しました。
市の答弁では、県の対応はそうではないことが分かりました。下の説明をご覧下さい。
本来、助成されるはずの国の支援金分が、「県に食われて」しまっています。一方で、県立高校は授業料無料となります。これでは、公私間格差は、なかなか是正されません。
◆えっ!?上乗せにならないの
○現行の県の助成は 205,200円(年)
○あらたな国の助成は 118,800円
○国と県を合わせれば 324,000円のはず
○しかし実際の助成額は229,200円
…つまり、県負担分が現行より減額される!!
これって、ひどくない!?