市議団だより−市議団の主張
【10.06.03】緊急党国会議員団総会で志位委員長発言
6月2日、緊急日本共産党国会議員団総会での、志位委員長の発言の要旨を紹介します。
鳩山首相が辞任表明をしました。
第一に、これは、国民の期待に背き、公約を裏切った数々の行為が国民的な怒りに包囲された結果だと言わなくてはなりません。
普天間基地については、「国外、最低でも県外」と言ってきた公約を踏みにじって、名護市辺野古沖の海を埋め立てて新基地をつくるという方針を押しつけようとしています。
「政治と金」の問題でも、首相自身と小沢幹事長の問題で数々の疑惑が出たにもかかわらず、頬被(ほおかむり)をきめたまま、国民への説明責任に応えて来ませんでした。
さらに、命を守る政治をやったかのような事を言っていますが、後期高齢者医療制度の撤廃という公約を投げすてて4年後に先送りし、「姥捨て山」の拡大制度を押しつけようとしている事。労働者派遣法の改正も抜け穴だらけの案を通そうとしている事など、国民を踏みつけにする政治にも怒りが集中しました。
第二に、この問題は、鳩山首相個人の問題ではなく、民主党全体の責任だということを強調したいと思います。
普天間基地の問題についても、日米合意を決める課程の中で、民主党が党をあげてこの案をすすめたわけです。「政治と金」の問題でも、民主党全体で、究明をことごとく妨害してきました。政倫審を自分で言い出しながら、結局、何もやらなかった。いずれも、これらは、鳩山首相、小沢幹事長が辞めても問題は残ったままです。「普天間基地の無条件撤去」の闘いと、国会での証人喚問を含めた疑惑の徹底究明を求めていきたいと思います。暮らしの問題でも、残る国会の会期の中で、最後まで頑張りたい。
第三に、なぜ、鳩山政権がここまで転落したのかの問題について、その根本には、アメリカと財界にモノの言えない政治があるという事を言わなくてはなりません。来る参議院選挙で、日本共産党は、この転換を求めて全力をあげる決意です。