市議団だより−豊田のまちから
【10.09.27】トヨタ高岡工場から他工場へ1900人転籍
労働者にも都合がある
日本共産党トヨタ自動車委員会から寄せられた情報をお伝えします。
…………………………………
9月17日、トヨタ自動車高岡工場で緊急ミーティングが開かれました。
高岡工場では、2010年12月から、1900人もの労働者を他工場へ転籍させるというものです。そのために、希望先を聞くアンケートが労働者に配られました。
CL(工長級)からはこんな説明が…
○「田原工場(渥美市)もあります。覚悟してください。持ち家の人は単身赴任か、家を売るかです」
○「他の工場に行きたいか、高岡工場に残りたいかという選択はありません」
○「アンケートに書いてもらっても“あくまでも希望”であり、その通りに行けるとは思わないで欲しい」
○「今までの他工場への応援は、EX(班長級)以下だったが、今回は、SX(組長級)、SP(再雇用者)もふくみます」
説明に対して、職場からは、こんな声が寄せられています。
◇「希望と言われても、どこがいいのかわからない。選べって言ったって、判らない」
◇「会社の都合で、高岡工場の2ラインを止めたのに。俺たちも『寄せ停め』するのか」
◇「高岡工場じゃあ残業もないし、改善チームで常勤だ。交替勤務のある堤工場へ行きたいな」
◇「まだ、豊田市周辺ならいいけど…」
◇「SP(再雇用者)は、辞めていけということか」
◇「『イスト』『ラクティス』(高岡工場で製造していた)を関東自動車に移管して、これだもの…」
…………………………………
これだけ、大規模な労働者の転籍があるという事は、高岡工場での生産の縮小が甚だしく進められるという事が想定されます。部品を納めていた下請けへの影響、また、転籍先の工場で、非正規で働く労働者への影響などが危惧されます。