市議団だより−豊田のまちから

【11.04.04】福島原発事故、内部被爆の過小評価が心配

   名古屋大学名誉教授の沢田昭二さんからいただいたメールを紹介します。沢田先生は、物理学を専攻、日本原水協の代表の一人で、原爆症認定訴訟にあたっての証言をされるなど、放射能汚染に関する第一人者です。

◆福島原発で測定されているのはガンマ線で、地域住民や、給水作業に従事している人たちの被ばくもガンマ線による外部被曝ですが、マスクなどの防護をしていても、呼吸をしているので内部被ばくも無視できないと思いますが、こうしたことを配慮した発表や報道が見られません。テレビに出てくる科学者は、原爆症認定集団訴訟で政府側の証言をした人が多いので、心配です。官房参与となった方も、もと原子核研究所にいた人ですが、内部被ばくについてはまったく否定してきて、原発は安全だという講演をして廻ってきた人です。
 電源供給がうまくいって給水が順調にいくことになれば、今度は壊れたところを塞いで放射性物質の飛散を防ぐ手だてが重要になり、原発周辺の避難地域に自動測定と測定値を発信する装置を配置、そのデータを解析して放射性物質の飛散を時々刻々と把握して被ばくを出来るだけ避ける措置をとること、さらに作業に当たった人々の健康管理を国の責任で行うことが必要です。

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