市議団だより−議会&市政の報告
【11.12.06】12月市議会・・根本みはる市議の一般質問
12月市議会一般質問で、6日、日本共産党の根本みはる市議は、「放射能への市民の不安に応える対策を」「高齢者が安心して暮らせる施策の充実を」と、市の積極的な施策を求めました。
質問と答弁の要旨をお伝えします。
給食食材の放射線量の測定を
福島原発の事故の収束が見られず、放射能による環境汚染の拡大が心配される中、子どもたちの給食食材の放射線量の測定が求められるとして、市の対応を正しました。
◆根本市議は、「放射線の人体への影響の考え方は、基準値以下の放射線の影響は無いとするもの。しかし、体内に入った放射性物質は、長期間放射線を発し続ける。低線量でも危険性が高い。」と市の内部被ばくへの間違った認識を指摘しました。
◆根本市議は「市は、食材の安全性が確認できていると考えるか」と質問しました。
○答弁 暫定基準値をクリアした食材なので、安全確認がされていると考える。HPで主な食材の産地を公表している。今後、市独自の検査方法・結果公開を検討をする。
◆根本市議は、学校給食食材の放射線量の測定機器の購入を決めた近隣市の状況を聞きました。
○答弁 岡崎市は9月から検査を実施、簡易測定器の購入を予定しているところが4箇所、県給食会へ検査を依頼しているところは2箇所・・・
◆根本市議は、「国の交付金を申請し、早急に測定機器を購入し、測定体制の整備」を求めました。
○答弁 検査機器の購入の補助金対象は東日本17都県で、愛知県は対象外。機器購入・測定体制は検討中。
◆根本市議は「愛知県は対象外であるが、1億円の予算では、17都県だけでも600万円しかない。必要な機器を購入するには不十分。予算の増額を国へ要望すること。地方消費者行政活性化基金も、来年度、1億円予算がある。」として、早く対応するよう、再度求めました。
がれき処理は市民の理解を前提に
国はガレキ処理の法律を決めました。根本市議は、すべての環境汚染に対し、国が責任を持って処理することを明確にして取り組むべきとして、市のガレキ処理の考えを問いました。
◆根本市議は、がれき処理の基準はどう示されているかを質問しました。
○答弁 国は、ガレキの現地の基準は示していない。
◆根本市議は「渡刈センターのバグフィルターで完全に処理できると考えるか。」と問いました。
答弁 国は十分除去できるとしている。後でプラント業者に安全を確認する。
◆根本市議は「大気に影響しないとの判断がなぜ、できるのか。測定は現在行われていない。処分前と後の検査結果を公表して、汚染がないことの確認が必要だ」と求めました。
○答弁 国から基準が示されたら、県の統一した基準をつくり、住民説明する。
◆根本市議は、国基準よりさらに厳しい規制値を設け、検査機器の購入補助などを国に要望するよう求めました。
高齢者が安心して暮らせる施策を
【介護保険料の負担軽減・介護職員への補助を】
◆これまで介護保険料は第1期から4期までに874円値上げされていたことが答弁でわかりました。来年〜26年度までの第5期の保険料を策定している。値上げが予定されているが、介護給付費準備基金の12億円を取り崩し、引き下げを求めました。また、負担能力に応じたきめ細かい保健料負担段階にして、所得の少ない方の負担を抑えることを求めました。
◆介護職員の処遇改善を進めていくことを目的とした「介護職員処遇改善交付金」は、今年度まで実施されましたが、この交付金は今年度末で廃止の方向です。介護職員が働き続けられるために、独自の支援制度をつくることを求めました。
【無料で乗れる敬老パスを】
◆高齢者が介護や病気の予防で外出する時に、無料の敬老パスが有効と提起。何人乗っても経費は変わらず、敬老パスを作っても、支出の拡大分は1億円もかからないとして、他市の例を参考に実施を求めました。
○答弁 本来、バス利用には応分の負担が求められる。おいでんバス・地域バスは、もともと
料金が低いことから敬老パスは実施しない。