市議団だより−豊田のまちから
【12.04.24】陸上自衛隊「徒歩行進訓練」の中止求めて要請
陸上自衛隊第10特科連隊の約100名が5月11日、豊田市藤岡地区を「徒歩行進訓練」するとの連絡が豊田市当局を通じて市会議員に連絡が入りました。
24日、愛知県平和委員会、豊田市平和委員会の代表者ととも、日本共産党豊田市議団の大村市議と根本市議は、豊田市当局と陸上自衛隊に対して、「中止」を求めて要請行動を行いました。
この訓練は、市街地を戦闘服を着て、ライフル銃や拳銃を携帯しながら「行進」するものです。しかも、行進ルートには、小学校や中学校もあり、ふれあい広場や保健センター、緑化センターなど市民の憩いの場もあります。
下の写真は、豊田市当局の担当者に要請書を手渡しているところです。
陸上自衛隊豊川駐屯地を訪れ、以下の請願書を手渡しました。
2012年4月24日
陸上自衛隊第10師団長 宮嵜 泰樹殿
陸上自衛隊豊川駐屯地司令 山根 寿一殿
愛知県平和委員会理事長 高橋 信
豊田市平和委員会事務局長 柏木 義孝
◆陸上自衛隊「徒歩行進訓練」を中止するよう求める請願書
自衛隊から豊田市当局に通知された内容によると、陸上自衛隊第10特科連隊は約100名で5月11日(金)8:00〜21:00まで豊田市藤岡地区を「徒歩行進訓練」するとの事であります。
通知された資料によれば、石畳ふれあい広場、保健センターや緑化センターなどを活用し地区内を一周するとされています。これらの訓練ルートは、住宅街などや市民・子どもたちの憩いの場である公園など市民の生活の場となっています。また訓練周辺においては、石畳小学校、飯野小学校、藤岡中学校など小中学生の生活の場でもあり通学時間に、これら訓練と遭遇することも否定できません。その場所に、戦闘服、ライフル銃や拳銃を携帯し訓練することは、市民にとまどいと不安を与えるとともに、平和に生きる権利を侵害する行為といわざるを得ません。
自衛隊は近年、基地・演習場外における訓練を増やしているとともに、訓練内容もライフル銃を携帯し構えながら行進するという事態になっています。これは、市街地訓練を想定したものと結びつき、海外で戦争するための準備と考えざるを得ません。
この背景には、アメリカが「二正面作戦」を見直し、中国の脅威を根拠にアジア太平洋地域に重点を置くとする新国防戦略や、中国をはじめアジア太平洋地域への軍事介入も視野に入れ「動的防衛力」を打ち出した新防衛大綱があります。
私たちは、自衛隊員が海外で他国の人を殺したり、殺されることを望んでいません。憲法16条請願権に基づき、陸上自衛隊の基地・演習場外「徒歩行進訓練」を中止するよう申し入れます。
以上