市議団だより−議会&市政の報告
【13.06.23】6月議会 根本市議の一般質問
南海トラフ地震・・全壊家屋9倍 避難所・備蓄の充実を
◆拡大された被害想定から防災計画の見直しを
国、愛知県が示した南海トラフ巨大地震の被害想定が5月に公表されました。根本市議は、市の防災計画の見直し、避難所の充実を求めました。
現在の豊田市の被害想定は、
死者10人、全壊家屋約600棟で、5月30日に示された被害想定は、死者約200人、全壊家屋約5400棟ということです。何倍もの被害が想定されているならば、避難所・備蓄物資の不足が心配です。計画の見直しをどう考えるかとの質問に対し、「秋頃の県の最終報告を受けて、検討する」という答弁でした。秋まで災害が起きないとは言えません、根本市議は、早急の検討・対策を求めました。
◆避難所の確保・備蓄物資の充実・福祉避難所の増設を
国は避難所不足から「トリアージ」という避難者の選別を示していますが、実際の避難所でできるのか疑問です。市の考えは「被害想定を見極めて判断する。避難者数1万2000人に対し、避難所は今も不足しない。」としています。愛知県で9割世帯が断水になるとの予測もあり、避難を受け入れる準備が必要です。指定避難所を増やし、連絡・連携・通信方法の確立、避難所の耐震化、備蓄物資・備品の充実、高齢者・障がい者が避難できる福祉避難所の増設を求めました。
◆学校・こども園の備蓄物資・備品の充実を
小・中学校では災害の時、子どもたちを帰宅させる引き渡しを基本としています。根本市議は「親が職場から迎えに行けない場合も想定され、学校やこども園で待機する児童・生徒のための備蓄物資・備品の充実が必要」と提起しました。答弁では「独自に備蓄している学校もあるが、実態を把握し、防災教育推進委員会で今後の対応を考える」との答弁がありました。