市議団だより−議会&市政の報告
【13.12.17】12月議会・根本市議の一般質問
教師が子どもと向き合える時間を
教員の長時間勤務は深刻
学校の教職員の多忙化問題から、ようやく在校時間調査が行われました。根本市議は、長時間の実態から必要な対策を提起しました。
超過勤務時間80時間以上の人数、100時間以上の人数では、下記のような状況が答弁されました。
24年度
小学校(80時間)153人
(100時間)24人
中学校(80時間)216人
(100時間)76人
25年度
小学校(80時間)152人
(100時間)21人
中学校(80時間)196人 (100時間)64人
また、最終施錠時間では、1か月のうち、15日以上午後10時を超えていたのは小学校で9校、中学校で18校と、深刻な実態が明らかとなりました。
また、根本市議は、現在、休憩時間は調査されていないことから、平成18年度、文科省が委託による全国抽出調査をおこなっていることからも、調査の必要を訴えました。
産業医の面談をおこない、改善を
超過勤務が100時間を超えていた場合、産業医による面談はおこなわれたのでしょうか。本人の希望がなかったということで、100人が100時間を超えていても24年度は、医師による面談を受けた教員はありませんでした。過労死ラインをすでに越えている、医師の対応が必要な勤務の状態を深刻と考えれば、対応の改善は必要です。
土・日勤務、部活動・持ち帰り仕事の調査を
―県教育委員会も土日勤務を調査始めた―
これまでの在校時間報告には部活動や土日の出勤、持ち帰り仕事は報告されていませんでした。長時間勤務の実態を明確にするため、県教育委員会が、11月、土日も含めた在校時間の調査をするように通知を出しました。勤務の全体像が把握できる調査が必要です。根本市議は、土日出勤と、土日を含めた部活動、持ち帰り残業の調査を求めました。
労働安全衛生委員会を機能させて
学校には、安全衛生推進委員の設置が指定されています。根本市議は、職場の集団として、長時間勤務の改善につながる労働安全衛生委員会を機能させていくことの重要性を訴えました。
少人数学級を全学年で
―子どもたちと保護者から歓迎の意見―
少人数学級について、平成23年度、中学3年生の子どもたち・保護者に対し、アンケートを行っています。子どもたちからは、「質問しやすくなった。」保護者からは「子どもをよく理解してもらっている。」など、歓迎する声があったことが、答弁からわかりました。みんなが望む少人数学級を早く実施するために、市採用の配置を増やすことが必要です。教育委員会は、少人数学級の全学年への拡大の方向性は出していたものの、現在、検討中となっています。少人数学級を近隣市に先駆けて拡大した市として、子どもたちや保護者の声に応えるべきでないでしょうか。
―教員定数の増員を意見としてあげるべき―
根本市議は、定数増加、正規教職員の増員を強く要望するように求めました。県・国には要望しているとのことですが、教師が子どもに向き合える教育環境の整備が急がれます。