市議団だより−議会&市政の報告
【14.03.20】豊田市新年度予算 これでいいのでしょうか
日本共産党以外オール賛成
豊田市の新年度一般会計予算が、19日、3月市議会の本会議で可決成立しました。日本共産党市議団以外はオール賛成でした。
日本共産党市議団は、議会質問を通じて、改善すべき提案をしながら新年度予算の問題点を様々な角度から明らかにしました。以下、予算質疑で明らかになった問題点をお伝えします。
◇消費税増税の影響が色濃くでた予算
◆豊田市としての「負担増」13億円
消費税増税に伴い、地方自治体としての豊田市には収入増9億円、支出増22億円、 差引で13億円の「負担増加」となります。
◆上下水道料金に消費税増税を転嫁
平均的な家庭で水道料金が900円、下水道料金が648円、合計で年間1,548円の値上げになります。
◆介護利用料も値上げ
介護サービス事業者の消費税負担増への対応として介護報酬は全体で0.63%引きあげられ、介護利用料の値上げに影響を与えます。
◇大企業の応援に偏った予算
◆大企業への補助金5億6千万円余
産業立地奨励補助金として大企業5事業所に2億8300万円余、企業誘致推進補助金として大企業3事業所に2億7900万円余、合わせて5億6200万円余の予算計上。
大企業は、莫大な内部留保を増大させています。ただでさえ、豊田市は、大企業の事業拡大につながる様々に施策を行っているのですから、この上に、直接的な補助金による援助の必要はありません。
◆トヨタテストコース関連道路整備に市財政支出
下山地区に建設が予定されているトヨタ自動車のテストコース関連道路の整備のために18億円が使われる見込みで、その内、新年度は工事、設計委託で2億3千万円が計上されました。
◇ムダな大型開発のツケを払う予算
◆豊田スタジアムへの市財政持ち出し分は約7億円
豊田スタジアムのランニングコストは管理委託料や修繕の費用などの支出に対して、使用料・広告料など収入を差し引きした、市としての「持ち出し分」として6億9800万円余にもなります。
◆豊田大橋の修繕・耐震工事は、普通の橋の3倍
修繕が久澄橋との比較で、耐震対策が平成記念橋との比較で3倍もの費用がかかります。総額10億円の内、新年度は5億5000万円を予算化。
◇高齢者の医療負担増予算
◆高齢者の医療費窓口負担が2割へ
70歳から74歳の高齢者の医療費窓口負担の2割への値上げによる負担増の影響は3,600人におよび、平均的な負担増は、年9300円に及ぶことがわかりました。
◆後期高齢者医療の保険料が大幅な値上げに
75歳以上の後期高齢者医療保険は、2年ごとの改訂により、平均的なモデルケースの保険料負担は、平成20年度で5万4、700円、改訂された新年度の予算のもとでは、6万3,400円となり、実に6年間で8700円も値上げされます。
◇そのほかにも問題点が…
◆原発関係の交付金
原発の放射性廃棄物処理の研究所にかかわる電源立地地域対策交付金が2,449万円余計上されています。
◆待機児対策…保育の公的責任が不安
幼保連携型認定こども園や認証保育所を拡大する予算になっています。公的保育の責任が後退する事が心配です。