市議団だより−議会&市政の報告

【15.10.20】9月市議会の質問・論戦から

大企業に税金の大盤振る舞い

◆補助金の約9割は大企業に また大盤振る舞い
 産業立地奨励補助金で交付された金額のうち、大企業の占める割合は89.5%、企業誘致推進補助金では、大企業の占める割合は94%と、大部分が大企業への補助金である事が質疑によってあきらかとなりました。過去最高の利益をあげる大企業を中心とした補助金の大盤振る舞いであり、税金の使い方が逆立ちしていたことは、問題です。
◆市長が会費を払い教育再生首長会議に参加
 市長は、平成26年8月に、会費を払い「教育再生首長会議」に参加した事が質疑によってわかりました。「教育再生首長会議」は教科書採択に自治体の首長の介入を呼びかけている「日本教育再生機構」と密接な関係があります。全国で1700を数える市町村首長の中で、わずかに80人あまりの首長が参加するその会議に、わざわざ会費まで払って出席し、総合教育会議や教育大綱策定の参考にするのは、なぜでしょうか。特定の考えで、教育への介入をすすめようとする「教育再生首長会議」への参加についての支出は認めるべきではありません。
◆非正規職員250人増 年間183時間の残業
 非正規の特別任用職員は、前年度から250人増えました。
その一方で、正規職員の残業時間は、年間1人平均183時間とさらに拡大し、増加傾向に。その中でメンタルヘルスで休職している職員は18人にのぼることが明らかとなりました。一層の職員定数の改善と市が率先して正規雇用を増やすべきです。
 非正規率の高い職種
・保育師・・・30.8%
・放課後児童クラブ指導員・・100%
・公務手調理員・・84.5%
◆利用率が低いタクシー券 利用方法の改善を
 障がい者、高齢者の外出支援のタクシー券の利用率が、それぞれ、33%、44%と依然低いままである事が質疑により確認されました。その原因は、タクシー券を利用する際に、半額を補助するという、利用しにくい制度そのものの問題です。利用の拡大を図るために利用方法の改善が急がれます。合わせて、高齢者・障がい者の外出支援策を総合的に考えて、おいでんバス・地域バスの無料化の政策判断も勘案して検討すべきです。
◆豊田スタジアムに市の持ち出し9億7000万円
 豊田スタジアムを中心とした中央公園費の歳出では、使用料収入などを差し引いても、管理や整備にかかった市の持ち出し分は、9億7000万円と、昨年度をさらに上回る持ち出しとなった事が質疑で明らかとなりました。管理の在り方の検討がされているのか、大変疑問の残る内容です。

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