市議団だより−議会&市政の報告

【15.12.12】医療体制充実への市長の姿勢を問う

12月議会 根本みはるの一般質問

   日本共産党の根本みはる市議は、12月議会の一般質問にたち、医療体制への太田市長の姿勢を問いました。
◆南部地域の民間病院の内容は答弁せず
 南部地域の住民のみなさんから、総合病院を作ってほしいという強い要望が上がる中、先月「市民の悲願 豊田南部に250床で病院進出」と地域新聞で報道がありました。南部地域に建設が予定されている民間の病院について、「進出の相談を受けている」「病床整備計画を提出された」ということが質疑でわかりました。
◆岡崎市では病院誘致の計画が
 しかし、この病院の概要についての質問には、「審査中であるため」として、答弁がありませんでした。根本市議は、新聞報道でくわしく「三重県の医療法人愛誠会が、竹元町に敷地約1万平方メートル、6階建てで250床を計画」と報道したことを示し、岡崎市、藤田学園、岡崎駅南土地区画整理組合が平成32年度の開院を目指して、大学病院を建設することで協定を締結したことを紹介。岡崎市では、市民病院に救急搬送が集中し、南部地域と西部地域における救急搬送を、近隣市の病院に頼らざるを得ない現状であり、病院の誘致を探っていました。豊田市とは、「病院の誘致」に対する考え方の違いが明らかです。
◆医療の空白は証明された
 病院のベッドの数では、西三河北部医療圏(豊田市・みよし市)の病院の既存病床数が、基準病床数より、527も足りない状況です。
他の民間病院などの医療機関が、市内に進出する計画の相談はあったのでしょうか。答弁では「いくつかの相談は寄せられている」ということです。他にも相談があり、病院が進出する計画があるということは、南部地域が医療の「空白」地域であったということの証明ではないでしょうか。
市は、これまで「救急に困っていない。病床数も不足していない。」こういう認識をかたくなに述べてきました。根本市議は南部地域では、病院の進出の話がきている状況を考えて、再度、医療の「空白」への市の認識を問い正しました。
◆それでも南部地域の医療は足りている?
 これに対し、市は「人口に対する入院患者の率が低い。不足と考えていない。」という答弁を繰り返しました。豊田市では、病院の誘致もない、計画も民間任せだと言わざるを得ません。問われるのは、市の医療への姿勢です。
◆救急搬送が市外に1000件の事実
 南部地域では、救急車で救急搬送されたのは、南救急隊、西救急隊、末野原救急隊、高岡救急隊の4つの救急隊で 合計1032件が、安城市、刈谷市、岡崎市など市外の病院へ搬送されていたという状況があります。根本市議は、2次救急、3次救急医療の体制が不足していることへの市の認識を問いましたが、市は「2次救急は、豊田厚生病院、トヨタ記念病院、足助病院、地域医療センターの4つの病院の当番制で行っていただいている。」他の救急についても、「医療機関が分担し、いつでも受けられる体制がある。」という認識を示しました。
◆地域医療に対する公的責任を果たせ
 救急医療や課題となっている「在宅医療との連携」の実現を、民間任せでなく、公的責任においておこなうこと、そのための新病院への財政支援などが必要であると、医療の不足している現状を訴える声に応えるよう、市長に求めました。

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