市議団だより−豊田のまちから

【16.05.19】トヨタ過去最高の営業利益

2兆8539億円に

トヨタ自動車は5月11日、16年3月期決算(連結)を発表しました。営業利益は、前期比3・8%増の2兆8539億円で、過去最高を3年連続で更新しました。
3兆円に届くような営業利益は、もちろんダントツの日本1です。今年2月時点で2兆8000億円としていた見通しを、さらに539億円も増やしました。2月に関連会社の愛知製鋼での爆発事故があり、1週間にわたって生産を停止しましたが、その影響を乗り越えるほどです。
2兆円の利益になった背景には、2012年12月に発足した安倍内閣が、黒田東彦日銀総裁とすすめたアベノミクス、「異次元の金融緩和」がありま
した。円安が急速にすすみ、輸出大企業はばく大な為替利益を手にしました。
売上高は前期比4・3%増の28兆4031億円でした。販売台数は、前期より7万4000台減らし、1009万4000台でした。日本やアジア、その他の新興国で減らし、増やしたのは北米でした。
内部留保の大きな部分を占める利益剰余金は、前期より1兆2022億円増やして16兆7942億円になりました。これも日本の大企業では、比較する企業がないほどの突出した内部留保です。
豊田章男社長は、決算発表のあいさつで、過去最高の利益になったことについて、「グループ一丸となった原価改善活動や為替が円安方向で推移したことなどから2兆8539億円の営業利益を確保することができた」とのべました。
円高といって大騒ぎしていますが、伊地知隆彦専務(現、副社長)は、「1ドル=79円の円高でも利益が出るところまできた」(2013年3月期決算発表で)と述べています。

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