市議団だより−議会&市政の報告

【16.12.08】大村市議の一般質問

よりよい介護施策をすすめるために

   日本共産党の大村よしのり市議は、12月9日、市議会の一般質問に立ち、「より良い介護施策をすすめるために」として市当局に対案を提起し、介護政策をただしました。
◆要支援1.2の介護、現行相当サービス守る
 介護保険をめぐって、一昨年の法改訂で要支援1・2の方の訪問・通所介護などのサービスが保険対象から外され、来年4月から、豊田市が行う事業で対応する事になっています。この、「介護はずし」の影響がどうなるのかが、全国的にも問題になっていました。大村市議の質問を通じて、訪問・通所介護の現行相当サービスが守られることが確認されました。
 大村市議は、「現行相当サービスの利用を希望された場合は、そのままサービスを受ける事ができるのか」「財源を理由に、現行相当サービスの利用を制限すべきでない」「訪問・通所介護に相当するサービスをボランティアによるサービス提供で行う考えはあるのか」と追及しました。
 答弁では、「新しい総合事業の中でも、希望すれば現行相当サービスが利用できる」「財源を理由としたサービスの制限をする事はない」「ボランティアでのサービス提供は無い」とはっきり答弁しました。
◆特養ホームの待機者対策来年度までに148床増設
 特養ホームの入所待ちが多く、対策が強く求められています。大村市議の質問を通じて、特養ホームの増設がすすめられる事が確認されました。
 大村市議は、特別養護老人ホーム待機者のうち、要介護1から5まで、それぞれの介護度ごとに待機者の人数を質問しました。※答弁の人数は左表参照
一番重度の要介護5の方でも112人も待機者がいます。待機者の解消のために、要介護1.2の方の入所を制限までしたのですから、重度の方が、早急に入所できるように対策をとる事が必要だと追及しました。
 答弁では、今年度2カ所で58床増設した。来年度90床の増設を行う予定と答弁しました。
◆介護職場のサービス残業是正指導を求める
 介護職場で横行している「サービス残業」。大村市議は、その是正を求めて質問しました。
 大村市議は、市内のある介護職場の職員の声を紹介しました。デイサービス介護利用者を車に乗せて各自宅を回って送迎するが、いつも終業時刻を超えて、「サービス残業」となっている。介護利用についての書類や業務報告書などの作成も「サービス残業」となっている場合が多い。大村市議は、介護職場の実態把握と、サービス残業の是正指導を求めました。
 答弁では、適正な運営は必要。指導権限は労基署にあるので、現認されれば労基署につなげる。と答えました。
 大村市議は、在宅介護・医療を充実するためには、急性期治療を経過し、病状が安定した患者に対して、在宅や介護施設への復帰支援に向けた医療や支援を行う地域包括ケア病棟の整備が必要だと提起しました。地域的な偏りがないように整備する事を合わせて提起しました。

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