市議団だより−豊田のまちから

【17.04.13】矢作川の環境への心配

ダムと外来種による影響か

   豊田市が設置している矢作川研究所の報告季刊誌「RIO」に、「ダムと外来種」により矢作川に生息するエビ・カニ類に心配な事態が起きているとの記事が載っています。
河川に生息するエビ・カニ類は川で一生を終える「陸封型」と、川と海を往き来しないと繁殖できない「通し回遊型」の種類がいるそうです。
矢作川最下流のダム(明治用水頭首工)でエビ・カニ類の調査を行ったところ、頭首工上の道路に稚ガニの死体が多数見られ、頭首工の壁面にも干からびた稚ガニがくっついていた事から、頭首工によりモズクガニの往来が阻害されている可能性がうかがえたとの事です。
 また、在来種であるヌカエビが減少し、外来種のカワリヌマエビ属が爆発的に勢いで増えているという事です。1990年代後半の調査ではカワリヌマエビ属は確認されていなかったとの事。その後、侵入して増加したと考えられるということです。
エビ・カニ類は矢作川の環境を考えるうえで重要なバロメーターだといわれます。西三河の母なる川の環境を守る取り組みが必要です。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る