市議団だより−議会&市政の報告

【17.06.13】6月議会 根本市議の一般質問

学童保育の民間委託を進めていいのか

 6月13日に根本みはる市議がおこなった一般質問を掲載します。

 豊田市は、全ての放課後児童クラブの運営を平成31年度までに民間に委託する計画を進めています。民間委託がもたらす問題点、支援員の処遇について市の認識はどうでしょうか。

民間委託の理由だった支援員の確保は

 放課後児童クラブは、子どもたちの毎日の生活の場であり、その運営において、安定性・継続性・専門性が確保されなければなりません。厚労省は、放課後児童クラブ運営指針を策定し、市町村に対し、クラブが適正かつ円滑に運営されているか確認し、必要な指導・助言をおこなって、質の確保と向上を図るよう通知しています。
 豊田市では、平成27年度からの放課後児童クラブの民間委託計画を作り、その理由として、「支援員の確保」をするためとしていますが、現在確保はできているのでしょうか。事業所の報告書では基準通りの配置は確認しても、シフトまで確認されていません。夏休みなど時間も児童数も増える場合、日数の決まった臨時支援員の人数を確保するように、市としての必要な指導・助言が求められます。

請負のため指導できない関係は問題

 支援員の確保には、処遇の改善が必要です。支援員の勤務時間の設定は、契約通りとなっているのでしょうか。また、有給休暇は労働基準法に定められている制度で、その付与と、支援員が希望する日数がとれるようにしなければなりません。勤務時間や有給休暇の取得については、市は「管理監督する立場にない」としていますが、直営では市が責任をもっている支援員の処遇の点でも、委託のもたらす問題は明らかです。

民間委託計画は中止し、市の責任で

 放課後児童クラブの事業は、市がおこなっている事業です。厚労省が言っているように、市が主体となって、質の確保と向上を図るよう事業者に指導をすべきです。それができない民間委託計画は、中止し、放課後児童クラブは市の責任でおこなうべきです。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る