市議団だより−豊田のまちから

【08.03.16】QC活動も労働時間〜トヨタ過労死、遺族補償年金に算定

 トヨタ自動車堤工場で勤務中に倒れ亡くなった内野健一さん(当時三〇歳)の過労死裁判勝訴確定をうけて、豊田労基署は、三月六日、遺族補償年金の年金額を決定し、原告の内野博子さんに通知しました。
 サービス残業として問題になっていた「QCサークル活動」なども労働時間に算定しています。
 豊田労基署は、健一さんの亡くなる前、三カ月の時間外労働時間を名古屋地裁判決に従って二〇〇一年十一月は98時間、同年十二月は63時間50分、〇二年一月は93時間05分と認め、遺族年金を決定しました。
 
 内野さんの代理人の水野幹男弁護士は、「遺族年金を判決に則して、サービス残業も含めて計算し決定したことは画期的なことだ。これまでは、会社側の主張どおりに決めてきた」と語っています。
 当初、豊田労基署は遺族年金の算定に当たって、トヨタの主張通りの残業時間で決めようとしていました。
 内野さんらは、同労基署に判決通り算定するよう要請。厚生労働大臣にも同様の申し入れをしました。日本共産党の小池晃参院議員、佐々木憲昭衆院議員、八田ひろ子衆院東海候補らも同席しました。

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