市議団だより−豊田のまちから

【10.04.28】第10回「平和リレー」に参加して・・投稿

豊田に来てから、ほぼ毎年のように「平和リレー」活動に参加している。特に今年は、道慈小学校(小原地区)での、二村遺族会会長の話に感慨深いものを感じた。
 現在の道慈小学校は、校舎も体育館も新しく造り直されて、戦中の面影は全くない。わずかに昔の石の門と、同じく石製の二宮金次郎が残されているだけだが、ここに「戦争」があり、幼い児童が犠牲になったというまぎれもない事実があった。
 当時の小学校の片面は山で、防空壕が掘られていたこと、そして名古屋へ向かうアメリカの戦闘機や爆撃機が「ついでに」こんな山奥の静かな学校に、銃弾をあびせていったこと、そして、いたいけな少年が死傷したことを、二村氏は語ってくれた。
 耳を澄ますと、ウグイスの声がこだまする、この小原の静かな山奥の小学校の児童に、犠牲を生み出す戦争。「平和リレー」参加の老婦人の「戦争はいかん! 二度と戦争をしてはいかん!」という、絞り出すような声が、胸にしみとおる一日であった。(御立町 小栗利郎)
 

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