市議団だより−議会&市政の報告

【12.09.25】9月議会の論戦から〜環境モデル都市・CO2削減の進捗評価に問題あり…「二重基準」でみせかけの進展になっていないか

   豊田市は国から「環境モデル都市」の選定を受け、温暖化対策などの施策をすすめています。そのための計画が「環境モデル都市アクションプラン」です。計画の中心となっている目標値は「CO2」の削減で、1990年を基準年にして、CO2の排出総量を2030年には30%削減する事を決めています。
 質問を通じて、計画の進捗状況を確認しましたが、CO2排出総量の算定方法は、環境省と内閣官房(環境モデル都市を所管する)で違っており、2つの数値が存在する事が明らかとなりました。
市の答弁にもとづき作成したのが下表ですが、同じ豊田市内のCO2排出総量の数値なのに、2008年度は200万トン近くも差があります。
 答弁では「どちらの数字も正しい」と答えましたが、明らかに問題があります。何よりも、基準年である1990年度の排出総量は環境省の算定方法で算出した数字を使い、進捗状況は内閣官房の算定方法を使っている点です(答弁で確認された)。目標値は、1990年度の30%カットであり、その地点の数値は環境省の算定で出した数値なのですから、「モノサシ」を内閣官房のものに変えてしまえば違った評価になってしまいます。それにより、あたかも、CO2排出削減が大きく進み、「目標の達成見込み」があるかのような答弁は、「ダブルスタンダード」によるトリックだと言わなければなりません。

 

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