市議団だより−議会&市政の報告
【13.12.21】12月議会 大村市議一般質問
PCB処理の延長認めるな
PCB処理施設・JESCО豊田事業所の処理完了時期を延長するように、国から豊田市に要請書が出されました。日本共産党の大村市議は、12月市議会の一般質問で、処理完了の延長を認めないように提起しました。
PCBは、1968年カネミ油症事件でその毒性が社会問題化し、行政指導により生産・販売が中止され、残っている廃棄物は国の責任で全量を処理することになっています。そのため、国が主導して、全国5つの事業所(豊田・大阪・東京・北海道・北九州)で処理が行われています。
しかし、東京の処理施設では安定器が破砕し、停止しています。豊田市の施設では相次ぐ漏えい事故を起こし、たびたび操業が停止されてきました。
このような中で、国が終了期間の延長を豊田市に申し出てきたものです。豊田市の処理施設であるJESCО豊田事業所では、元々の処理期間は平成27年度末で終わりますという約束でした。それを10年延長して、37年度末まで延ばさせてほしいというものです。
大村市議は、あいつぐ漏洩事故に対する国の責任と対策が、あいまいなまま、期間の延長は認められないとして、豊田市は、平成37年度までの処理完了の延長を認めない立場で、国・およびJESCОに意見を述べるべきだと提起しました。
市は、地元自治区や市議会の意見を聞いて対応を検討していきたいと答えるにとどまりました。