市議団だより−議会&市政の報告
【14.06.26】根本市議の6月議会一般質問
少人数学級を全学年で 3億円で6年生まで拡大できる
6月17日、日本共産党の根本みはる市議は、6月市議会の一般質問にたちました。子どもたちによりゆきとどいた教育をするために、「せめて35人学級を」「国の責任で少人数学級を」と自治体が独自に動きだし、広がってきました。
◆少人数学級は有効・拡大方向も明確
豊田市では小学1年から3年生、中学1年から3年生が少人数学級です。(市独自の少人数学級拡大では、2005年、日本共産党の大村市議が文部科学省に行き、権限の拡大を働きかけ、市議会で提起しました。これにより、少人数学級拡大に大きく舵を切ることになりました。)
少人数学級の有効性・方向性については、「少人数学級になって、授業中の発言が増えた、きめ細かな指導の充実、学級の生活の安定につながる、など評価している。第2次教育行政計画で、少人数学級・少人数指導の拡大を目標としている」との答弁があり、拡大は「必要」と、認識されています。
◆16人の学級担任で少人数学級が可能
昨年度、35人学級だった3年生が、今年4年生になって40人学級で、学級数が減った学校は、16校あったことが答弁でわかりました。16校に1人づつの学級担任の配置で、4年生は少人数学級が可能です。
ある小学校では、昨年度、3年生は39人いて、20人と19人の2クラスでした。今年4年生になって1クラスの40人学級となり、とても大変だそうです。他の学校では、教室は、机がうしろまでいっぱいで余裕がありません。子どもたちも落ち着かない状況で、指導の上でも子どもたちと日常のかかわりを持つことに限界があるということです。
◆3学年への拡大は3億円あればできる
少人数学級を実施するのに、必要な費用はいくらなのでしょうか。4年生を35人学級にすると、市費准教員を配置するのに1億円です。3学年の拡大は、3億円でできるということです。
根本市議は、少人数学級の有効性、方向性が明らかであれば、「いつ」おこなうのかと迫りました。答弁では、「これまでの少人数学級の成果を検証し、指導方法の研究、教員の配置、教室など総合的に検討。校長会から現場のニーズを聞く。」というものでしたが、現場のニーズは、全学年でおこなうことです。
少人数学級は、保護者の強い願いが市政を動かし、市独自で学級担任が配置できるようになりました。しかし、中学3年生まで拡大されて以来、ここ数年間は拡大が止まっています。
根本市議は、「29年度までの3年間に1年で1学年づつ、3年かけて拡大するのか、3学年一気に拡大するのか、市民や子どもたちの少人数学級への期待の声である」と、決断を迫りました。