市議団だより−議会&市政の報告

豊田市新年度予算問題点があきらかに

大企業応援・土木費偏重型予算これでいいのでしょうか

◆土木費が例年に比べて100億円も突出した予算
例年の予算組みからいっきに100億円近くも土木費を突出させた「土木費偏重型予算」です。ここ数年は、リーマンショックの影響から、法人市民税の税収が落ち込んでいました。それが回復基調になった途端、いっきに土木費を突出させたのは、太田市政の基本方向が見えた感じです。
◆トヨタは過去最高益なのに、法人市民税は減額の予算組み
法人市民税について、市内大企業を中心に過去最高益が伝えられていますが、減額の予算組みです。
法人税割の一部国税化の影響は30億円もある事が確認されました。財源確保策として法人市民税の超過課税の措置をとるべきです。答弁によれば、資本金10億円以上の大企業に上限までの超過課税を課した場合25億円の税収増が見込まれることが明らかとなりました。
◆原発関連の交付金2472万円
原発関係の電源立地地域対策交付金は2,472万円余を豊田市からの申請によって歳入に計上することが答弁で明らかとなりました。これらの交付金は、平成14年から受け取った分を含めてすべて返納すべきです。
◆大企業に補助金3億3600万円、駅前再開発ビルに81億円
大企業応援とハコモノ中心の大型開発に、巨額の予算が組まれました。
産業立地奨励補助金、企業誘致推進補助金で、大企業のべ7事業所に3億3600万円余の予算がついています。駅前通り北地区再開発事業には81億3700万円、トヨタテストコース関連市道の新設・改良には3億1千万円の支出が計上される予算となっている点は問題です。
◆豊田スタジアムに市の持ち出し9億1000万円も
豊田スタジアムのランニングコストは管理委託料や修繕の費用などの支出に対して、使用料・広告料など収入を差し引きした、市としての「持ち出し分」は9億1千万円余です。抜本的な対策をとるべきことを提起しました。
◆放課後児童クラブを民間委託に、指導員は3年間の短期契約に
放課後児童クラブの運営を民間事業者に業務委託する点は問題です。業務委託の期間も、3年間という短期間に限定する内容であり、事業の継続性・専門性の確保の点からも問題です。
◆わくわく事業の見直し、活動継続に不安の声が
地域に関する予算は細かいところまで削減方向で見直しがされています。特に、わくわく事業の見直しは、これまで地域で頑張ってきた方達から、活動の継続について懸念する声が出ています。

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