市議団だより−豊田のまちから

【16.04.14】保育園落ちたの私だ

ママの声政権を動かす

 「保育園落ちたの私だ」―。安倍首相の「確かめようがない」との無責任な国会答弁や、質問した野党議員に向かってやじを飛ばした自民党議員らに憤った親たちが急きょ国会前で行動に立ち上がったり、ネット署名がわずか数日で約2万8千人分も集まったりするなど父母らの怒りの声は急速に広がりました。世論の広がりにあわてた安倍首相や与党が追加対策の検討を始めるなど政権を突き動かす状況をつくりだしています。
 昨年4月、全国の待機児童数は2万3167人にのぼり5年ぶりに増加に転じました。入所を申し込んだ人が前年より約13万人も増えたのに、保育所増設・整備の速度と規模が親の希望に追いつかない実態を浮き彫りにしています。
 安倍政権は昨年から「子ども・子育て新制度」をスタートさせました。保育の公的責任を後退させ「営利企業任せ」を狙う新制度では、現状を解決できず、むしろ悪化させていることは明らかです。
 新制度のもとでの豊田市の保育は、公立こども園を民間移管して、幼保連携型認定こども園に変えて待機児童ゼロをめざすもので、保育所認可園への入所を希望する保護者の願いに応えるものではありません。
 国は公立保育所を減少させてきた従来のやり方を改め、公立認可保育所の計画的安定的な増設・整備、保育士不足解消へ向け、国の責任による抜本的な処遇改善や正規職員化に全力を注ぐべきです。

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