市議団だより−豊田のまちから
【16.11.17】図書館の管理業者にTRC
12月議会に指定管理業者の選定議案
12月議会に豊田市中央図書館の指定管理業者を決定する議案の提出が予定されています。市議会には議案の事前説明があり、指定管理業者として「TRC・ホーメックス共同企業体」に5億6436千万円余で委託するという説明がありました。プロポーザル方式による競争入札だとしていましたが、「TRC」の1社しか応募がなかったという説明でした。
「TRC」というのは、株式会社図書館流通センターの事で、図書館管理業務の受託などを行っている民間企業です。ホーメックスも、施設管理などを行う豊田市に本社を置く民間企業です。
そもそも、なぜ中央図書館を民間企業の管理に移行させる必要があるのかという点について、市は、利用者サービスの向上と図書館の効率的・効果的な管理運営のためとして、コンサルティング会社である(株)図書館総合研究所に委託して「豊田市図書館サービス向上計画」を策定して検討してきたとしています。ところが、その(株)図書館総合研究所というのは、「TRC」の
子会社です。つまり、あらかじめ「TRC」への指名を想定しながら、その子会社に指定管理の計画を書かせた「出来レース」と言われてもしかたがないようなやり方であり、問題です。
しかも、その計画書で示された他の中核市との年間貸出数の比較数値のデータが、中央図書館以外の交流館分室分を含まずに少ない数値で比較されているという、「間違い」のある計画書でした。
その点を、日本共産党の根本みはる市議が9月市議会で指摘すると、市の答弁では、「中央図書館の部分を目立たせるために、中央図書館のみの貸し出し数とした」と、開き直りとも言える驚くべき答弁を行いました。
このような問題が山積した中で、中央図書館の指定管理業者が議会で議決されようとしています。12月市議会で日本共産党豊田市議団は、改めて、徹底した審議を行っていくとしています。市民のみなさんのご意見をお寄せ下さい。