3月議会 大村市議が一般質問 駅前再開発について(動画あり)

3月議会 大村市議が一般質問 駅前再開発について(動画あり)

 日本共産党の大村よしのり市議は2月27日、3月市議会の一般質問に立ち、「KiTARAオープン後の現状と対策」について質問しました。
 質問の概要は以下を、動画は豊田市議会HP(27日の最後が大村市議)をご覧ください。

KiTARAオープンしたけれど・・・
駅前再開発のあり方を問う

 昨年11月25日、駅前にKiTARAビルがオープンしました。3か月余が経過しましたが、1階から入ったメインの区画をはじめ、いまだ空いている床が少なくない状況であり、今後の展開が心配されます。

3か月たっても「空き区画」あり
元々営業していた店舗の約8割が転出

 大村市議の質問への答弁で、KiTARAビルの区画スペースのうち、まだ空き区画となっているのは5区画、面積では940㎡あることが明らかとなりました。そのうち、7月までに3区画は開業の予定だが、2区画については未定であり、見通しについて市は把握していない、床の所有者が判断することだという答弁でした。
 大村市議は、対象エリアで店舗を構えていた方々は、この再開発でどうなったのかと質問しました。
 答弁では、元々店舗などを構えていたのは21軒、そこから16軒が転出、KiTARAの区画に残って営業されているのは5軒だけだという事が明らかとなりました。さらに大村市議は、16軒の方たちは他で営業を続けているのかと問いましたが、答弁では、市は把握していないと答えるばかりでした。
 大村市議は、元々営業していた方たちがほとんど残っていない再開発というのは、おかしいのではないかと意見を述べました。

映画館の集客数は「想定より少ない」
マンションは完売

 大村市議は、KiTARAの映画館について質問しました。
 答弁で、観客の入場者数が、11月は6日間で3501人、12月で1万9128人、1月で1万6694人。「想定した集客の見込みとは異なる状況だった」と市は答えました。映画館の「床」は豊田市が所有していて、映画館に貸すという形式です。賃料は年間1100万円という答弁でした。大村市議は、採算が大丈夫なのかと意見を述べました。
 さらに、KiTARAの中の高齢者施設の稼働状況について質問。答弁で、特養ホームは定員90人が満床、介護付有料老人ホームは定員40人に39人、サービス付高齢者住宅は定員20人に16人の状況だという答弁でした。
 さらに、KiTARAのマンション棟「パークタワー豊田」について質問しました。
 答弁では、マンション棟の建設に対して、税金による公費補助が34%もある事が分かりました。三井不動産レジデンシャルが販売に携わったのですが、全157戸は、オープン前の早い段階で「完売」しました。
 大村市議は、駅前の一等地にあるタワーマンションとしては、市場価格より随分安い。公費補助の効果ではないかと指摘しました。

市は駅前再開発ビル事業に多額の税金投入
住民不在の開発になっていないか

 大村市議は、駅前再開発事業のあり方について意見を述べました。
 これまでにも、税金をつぎ込んだ再開発ビルという「ハコモノ」事業は、そごうやサティーなど主要事業者が撤退し、その都度、税金をつぎ込んで対策せざるを得ませんでした。地元住民不在の再開発では失敗するという教訓を、また繰り返してはなりません。