過疎化に歯止めを! 大村よしのり市議の一般質問
6月市議会の一般質問に立った日本共産党の大村よしのり市会議員は11日、中山間地域の振興を求めて市当局と論戦しました。
過疎化が加速している山村での新産業を提案
大村市議は、「過疎化に歯止めがかかったのか、それとも逆に加速したのか」と問い、合併後の人口の推移を問いました。
※答弁をまとめた下記のグラフと表をご参照ください。
藤岡地区を除いて、いずれの地区も合併後10年で急速な人口減少がすすみました。市は、「おいでん・さんそんビジョン」で対策を講じたと述べましたが、事実として、その後も過疎化に歯止めはかかっていない実態が答弁でも明らかになりました。
大村市議は、過疎化対策のためにも中山間地域に産業を興す必要があるとして、ペレット製造工場の設立、木質バイオマスによる発電所、地域住民と共同した小水力発電所などの再生可能エネルギーでの産業化をすすめるように提案しました。
中山間地域振興のための基本計画と条例を
市議会に設置した「合併10周年検証特別委員会」では、提言をまとめ、市長に提出しています。その中で、「中山間地域基本計画を策定し、その取り組みを強力にすすめるために中山間地域振興基本条例を制定する必要がある」とはっきりと示しました。
大村市議は、これをふまえ「中山間地域基本計画と中山間地域振興基本条例を制定するように」と市長にせまりました。
答弁では、「制定を現時点では考えていない。今後、必要性を見極めていく」という「官僚答弁」に終始しました。
議会が一致して明確に明記した提言に対して、考えていないとは、どういう事でしょうか。市長の議会に対する姿勢が問われるというものです。
豊田市に合併後の旧町村ごとの人口推移 単位(人)
2005年4月1日 旭3,531 足助9,661 稲武3,154 小原4,345 下山5,557 藤岡19,277
2015年4月1日 旭2,881 足助8,361 稲武2,545 小原3,880 下山4,844 藤岡19,731
2018年4月1日 旭2,734 足助7,864 稲武2,312 小原3,677 下山4,526 藤岡19,419
(棒グラフは藤岡地区を省略しました)