愛知県知事選の結果 くれまつ氏の得票率17%弱

愛知県知事選の結果 くれまつ氏の得票率17%弱

 2月3日投票の愛知県知事選挙で、日本共産党が推薦した「革新県政の会」の、くれまつ佐一候補(新社会党、緑の党・東海も推薦)は、現職の大村ひであき候補と対決し、35万5311票、得票率16・68%を獲得しました。

 自民、公明など県政与党の推薦を受けた大村ひであき候補は177万4763票、得票率83・32%を獲得して3選を果たしました。

 くれまつ氏の得票は、前回(2015年)知事選で小松民子候補(共産党推薦)が獲得した得票に比べて3万5997票減らしましたが、17年の衆院選で日本共産党が獲得した比例票よりも13万6502票上回り、善戦・健闘したと言えます。

 今回の知事選の投票率は35・51%と、過去3番目に低い投票率となりました。国政で安倍自公政権と積極的に対決し、野党共闘を進めている立憲民主党や国民民主党が、安倍自公政権に追随している現職県政に対しては県政与党となり、今回の選挙でも現職候補推薦に回ったことが、県民の戸惑いを生み、低投票率につながったと考えられます。

 今回の知事選は、勤労統計不正を野党が団結して追及する通常国会が1月28日から始まった下でたたかわれました。

 現職候補は、安倍自公政治に直結した大型開発優先・大企業奉仕の施策を押し出し、4年前と同様に「日本一元気な愛知」を訴えました。

 くれまつ候補は、大型開発・大企業優先の施策は時代遅れであり、少人数学級の拡大、中小企業の支援など教育、暮らし優先の施策を訴えました。

 くれまつ氏の訴えは争点を明確にして、今後の愛知県政に一定の影響を与えることも期待されます。当選した大村ひであき氏は4日の記者会見で、経済や産業の強化、雇用の拡大とともに、「『教育、医療、福祉をきめ細かく充実させていく』(中日新聞5日付より)」と述べました。

豊田市の選挙結果 有効投票数152,307
くれまつ佐一氏 得票数18,658(前回比-4,606)、得票率12・25%(前回比-2・46%)
大村ひであき氏 得票数133,649(前回比-1,239)、得票率87・75%(前回比+2・46%)