藤岡地区の「無農薬農園」造成工事 条例違反で一時中断

藤岡地区の「無農薬農園」造成工事 条例違反で一時中断

 豊田市藤岡地区の住宅地の隣接地で「無農薬農園の造成」工事が2018年10月ごろから始まり、騒音、振動、土埃などの苦情相談が日本共産党豊田市委員会に届いていました。党市委員会は、日常的におこなっている法律相談や生活相談の対応とともに、住民と一緒に市役所など関連する行政機関に現状の説明や改善指導の要望をおこなってきました。

 豊田市の開発条例を調べ、事業者の申請書や市の承認書の内容を確認する中で、事業者から住民への必要な説明がないこと、農園造成に名を借りた、持って行き先のない残土投棄工事(残土ビジネス)であること、業者の行政への提出書類の不備や虚偽記載、予定施工期間が正当な理由もなく延期されていること等が明らかになりました。

 近隣の関連住民が再三にわたり担当行政と折衝、意見交換を続けた結果、今年5月下旬になって条例違反のため工事の中止を指導する、との回答を引き出しました。

 現在(8月1日)は、ダンプカーによる残土の投棄作業は中断していますが、県の指導により、沈砂池(流水中の土砂などを沈殿させて流れから除くための池)と同等の機能を復活させるための是正工事が行われています。重機2~3台が動いており、1~2週間で終わる予定とのこと。

 今後は再発防止の観点からも、住民への確実な事前説明と、残土処理を含めた開発条例の見直しが望まれます。

現場を調査する根本みはる市会議員と本多のぶひろ党市事務局長。2019年5月