東日本大震災から10年 豊田市内で原発ゼロ行動

東日本大震災から10年 豊田市内で原発ゼロ行動

左2番目から根本みはる市議、本多のぶひろ予定候補、小林おさむ氏(緑の党・東海)

 豊田市駅前などで2012年から「原発ゼロ」「再稼働反対」を訴えてきた、さよなら原発豊田市民行動連絡会が3月12日、豊田市役所近くで集会を行いました。

 新日本婦人の会、年金者組合、住みよい豊田を創る会、9条改憲NO!豊田市民アクション、緑の党の代表があいさつし、日本共産党からは本多のぶひろ衆院選予定候補があいさつしました。

 10年目の節目に改めて福島はじめ東北の苦労に思いを馳せたい。野党4党(共産、立民、社民、自由)が2018年に共同提出した原発ゼロ基本法案を成立させたい。(本多予定候補)

 集会後は、中部電力パワーグリッドの豊田営業所に、浜岡原発の廃炉を決断するよう要請書(下に全文)を提出し、その後は豊田市駅前までパレードを行いました。

中部電力株式会社 御中

東京電力福島第一原発事故から十年の節目にあたっての要請書

 電力確保・開発のため長期にわたる貴社のご苦労・研究に敬意を表します。

 私たち「さよなら原発豊田市民行動連絡会」は、福島原発事故の約一年後から、原発の再稼働反対、原発ゼロ、再生可能エネルギーの活用を目標に、運動を継続しています。

 事故から十年、福島第一原発は廃炉のための作業が続けられていますが「原子炉内には溶け落ちた(メルトダウンした)核燃料が手つかずで残る。廃炉に向けた難題はむしろこれからだ」(中日新聞三月七日付)と報じられています。

 福島の被災者の暮らしと生業(なりわい)再建の困難さ、見通しも立たない現実を直視すべきだと私たちは考えます。さらに、三十年以内の東南海大地震の可能性も指摘されています。

 原発はひとたび事故が起きれば未曾有の事態を招くことはすでに明白になっています。

 福島での事故から十年目にあたり、貴社に次の三点を要請するものです。

一、静岡県浜岡原発の再稼働計画を中止し、廃炉を決断すること。

一、中部電力として直ちに原発ゼロに舵を切ること。

一、すでに他社と進めている「水素大規模利用」を含め再生可能エネルギー活用の研究・開発を関係住民との合意を尊重しつつ推進すること。

二〇二一年三月十二日 さよなら原発豊田市民行動連絡会(代表 小栗利郎)

中部電力パワーグリッドの豊田営業所めざして行進