12月議会 大村市議が一般質問 トヨタテストコース

12月議会 大村市議が一般質問 トヨタテストコース

 大村よしのり市議は12月6日、12月市議会で一般質問を行いました。トヨタテストコースについて聞いた概要をお伝えします。
 なお、大村市議の一般質問は、こちらの豊田市議会サイトで動画を公開しています。

トヨタテストコース事業 「開発」と「環境」の共生を問う

 トヨタ自動車のテストコースを軸とした豊田・岡崎地区研究開発施設用地造成事業が進んでいます。県が行う土地の造成工事が進み、工事そのものと、ト ヨタ自動車に土地が引き渡された後も含めて、該当区域の自然環境の保全が求められます。

2020年度に造成工事は完了 トヨタによる本体工事は2025年度までに整備

 工事の進捗についての大村市議の質問に対して、答弁では、◆東工区…本年10月末で68%の進捗率。◆中工区…本年8月に工事完了、今年度中にトヨタに引き渡す。◆西工区…本年9月に着工し3%の進捗率。◆全ての工区が2020年度に完了予定。◆トヨタの本体工事は2025年度までに整備予定。と答えました。

約4000人が通勤 周辺道路の渋滞対策を提起

 大村市議は、テストコースへの多数の通勤車による周辺道路の渋滞対策を求めました。
 答弁では、◆通勤者数3850人、車3700台を想定している、としながらも、◆道路整備で渋滞対策はとれている、という認識を示しました。

水田や湿地の保全を提起

 大村市議は、環境アセスメントの評価書に基づき、事業区域内の森林・谷津田(やつだ)の保全対策を求めました。
 答弁では、◆維持管理する水田は8.8ヘクタール。◆谷津田の維持管理については、土地引き渡し後にもトヨタがとりくんでいく。作業者は検討中。◆動植物に配慮しながら、水田内の水管理や畦の草刈りを適切に行っていく。と答弁しました。
 大村市議は、事業区域内にある花山湿地周辺に愛知県のレッドリストに掲載されている絶滅危惧種が存在すると指摘。花山湿地の保全を提起しました。
 答弁では、答弁では、◆レッドリスト答弁では、◆レッドリスト答弁では、◆レッドリスト答弁では、◆レッドリストのキキョウ、マツムシソウが存在する。◆移管後、森林・谷津移里山の整備維持管理計画書に基づきトヨタにより事業の管理がなされると答え、トヨタにより保全されるという認識を示しました。

大規模伐採の影響でイノシシやシカの被害は甚大

 大規模に森を伐採した造成工事により、イノシシやシカの農産物への獣害被害が増大していると大村市議は指摘。愛知県農業総合試験場などが開発した捕獲用の囲い罠「おりべえ」等による対策を提案しました。(写真は「おりべえ」。JAあいち豊田のHPから借用)
 答弁では、◆下山地区の被害額がこの3年間で2300万円余になる。◆これからも、獣害対策への支援を行ってゆく。「おりべえ」の効果については検証している。と答えました。